米軍高官、ウクライナ軍の反攻作戦が始まればロシア人は驚くはずだ

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米軍の高官はウクライナ軍の反攻作戦について「ここ数ヶ月間でウクライナ人が取り組んだ事を発揮できればロシア人は驚くはずだ」と述べたが、F-16提供については「資金的に現行支援とF-16提供の両方を実行するのは不可能」と指摘した。

西側諸国が提供した約600種類の武器や弾薬を使いこなそうとするウクライナ人の熱意が銀の弾丸になる

ウクライナメディアの取材に応じた米統合参謀本部のバトラー大佐と米欧州・アフリカ陸軍のオドネル大佐は反攻作戦の展望、ウクライナに対する軍事支援、西側戦闘機の提供について興味深い言及を行っており「反攻作戦が始まればロシアは驚くことになる」と指摘した。

米軍高官、ウクライナ軍の反攻作戦が始まればロシア人は驚くはずだ

出典:U.S. Marine Corps photo by Lance Cpl. William Chockey

ウクライナメディアは「HIMARSが戦争の流れを変えて幾つかの反撃を成功させたが、今後の戦いでも新たなゲームチェンジャーは登場するだろうか?」と質問、これについて両者は「現在の状況で明確な銀の弾丸は存在しない。敢えて言うなら西側諸国が提供した約600種類の武器や弾薬を使いこなそうとするウクライナ人の熱意が銀の弾丸になるだろう。反攻が始まれば提供された武器や弾薬がどうのように使用されるか分かるはずだ。我々は戦場でウクライナが成功することを願っているが、この成功を大きなものにするためには後方支援と弾薬の継続供給が重要になる」と指摘。

これに対してウクライナメディアは「反攻作戦に対する期待感が過剰に膨らんでいる。もしウクライナ軍が大きな成功を掴めなかった場合、西側諸国の一部は『多くのものを与え、ウクライナ人も努力したが成果は期待値を下回った』と言い出すかもしれない」と懸念をぶつけたが、両者は「ここ数ヶ月間でウクライナ人が取り組んだ事を発揮できればロシア人は驚くはずだ。我々は明確な成果の基準を設定したことはないし、ミリー議長も反攻作戦の成果が期待を下回れば支援を打ち切るとは言っていない」と述べた。

米軍高官、ウクライナ軍の反攻作戦が始まればロシア人は驚くはずだ

出典:U.S. Air National Guard photo by Tech. Sgt. Hollie A. Hansen/Released

ウクライナメディアは「では反攻作戦が予想を上回る成功を収めた場合は、もっと多くの支援を行う原動力になりえるか」と質問すると、両者は「新たな提供の機会や国際社会が今後何を提供していくのかを予測するのは不可能だが、我々はウクライナが必要とする『限り共にいる』と約束しているため、どのような形になるかは分からないものの今後も支援を継続するだろう」と言及したが、F-16の提供については米国の立場と前置きした上で「難しい」と答えている。

バトラー大佐は「ウクライナ支援のため米国は一定額の資金や能力を割り当てているが、F-16は非常に高価なシステムだ。ロシア軍は500機以上の戦闘機を有しており、同数もしくは一定の競争力を確保できるF-16をウクライナに提供するなら『政府が容認している以上の資金』が必要になる。率直に言うとF-16を提供すれば他の物(パトリオット、エイブラムス、弾薬など)を提供できなくなるだろう。F-16を提供すれば運用維持に全リソースが消費されため、現行の支援にF-16提供を追加するのは不可能だ」と指摘した。

米軍高官、ウクライナ軍の反攻作戦が始まればロシア人は驚くはずだ

出典:U.S. Air Force photo/Samuel King Jr.

米国はウクライナに計376億ドル=約5兆円以上の安全保障支援を約束しているが、全額が武器や弾薬の供給に使用されているのではなく、相当額が100万人規模のウクライナ軍を支えるための後方分野(メンテナンスサービスの提供、スペアパーツの供給、兵士の訓練など)に投資されており、F-16を提供するということは機体や弾薬の提供、パイロット訓練、運用に不可欠なインフラを0から構築する費用などが必要で、米国もウクライナ支援に費やせる資金には上限がある。

仮に提供する機体を用意できてもウクライナ人がF-16を戦場で使用し始めれば、スペアパーツ、予備エンジン、弾薬といった類の消耗品を供給しなければならず、生産量を増やすためには設備投資の拡張に投資する必要があり、そもそもウクライナはF-16を手に入れることで何を達成して戦場からどんな利益を得るのか、その利益は他の手段で達成できない唯一無二のものなのか、他の支援の削ってまで獲得する価値があるのかをよく考えなければならない。

米軍高官、ウクライナ軍の反攻作戦が始まればロシア人は驚くはずだ

出典:mashleymorgan / CC BY-SA 2.0

因みにフィンランドはF/A-18C/Dのウクライナ提供について「代わりの戦闘機供給を西側諸国が約束するか、F-35Aで更新するまで手放せない」と、スウェーデンはグリペンのウクライナ提供について「余剰分の機体がないので不可能」と表明している。

補足:HIMARSによる精密攻撃はロシア軍のGPS妨害によって効果が大幅に低下しており、対策のいたちごっこになっているらしい。

ウクライナ人パイロットは数ヶ月でF-16を飛ばせる、但し飛ばせるだけ実戦は別

 

※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України 

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