YOASOBI「数曲限り」のつもりが結成から3年半…Ayase「一生やりたい」ikura「最強に」

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YOASOBI「数曲限り」のつもりが結成から3年半…Ayase「一生やりたい」ikura「最強に」

スタジオでリラックスした表情のAyase(左)とikura(カメラ・堺 恒志)

【写真】「YOASOBI」、紅白リハでの仲良し2ショット

 国内チャート85冠以上。「トップ100:グローバル」で2位。「アイドル」の途方もない数字が並ぶが、2人は自然体を崩さない。

 ikura(以下、i)「これどう? ダサいかな」

 撮影中に両手を広げたり走るマネをしたり次々とポーズを提案する相棒に、Ayase(以下、A)は「ダサいけど行け、行け」と笑顔で後押しした。

 19年10月の結成から3年半。すい星のように現れ、「令和の寵児」になった。今でこそ環境に適応したが、駆け上がるあまりの速度に苦しんだ日々もあった。

 4年前。2人は都内のスタジオで初対面した。

 A「あまりに少女で。ささいなボケがセクハラになりかねませんから(笑い)」

 慎重なAyaseに、ikuraが抱いた印象は「怖いかも」。「変な感じにならないようにしてくれていましたけど『あまりしゃべらない?』『怖い人かな?』と思ったり(笑い)」

 「小説を音楽にする」プロジェクトが開始し、Ayaseがikuraの歌唱動画に“一目ぼれ”したことが始まりだった。

 A「自分が作りたい楽曲を、歌うイメージが一番湧いた」

 当初は、長く続けるつもりはなかった。

 A「先のことは決まっていなくて。やるとしても数曲限りだと思っていました」

 そんな思いとは裏腹に、デビュー曲「夜に駆ける」は、20年の「Billboard Japan Hot 100」の年間首位を獲得。その後も「群青」「怪物」などリリースする楽曲全てがヒットした。だが、Ayaseは、制作の度に「スランプ」に陥った。

 A「自分が持っているモノを一度全てはき出すので、次は『どうやって曲を作っていたかな』となってしまう。本離れの風潮がありますが、僕もそう。実は、読み始める時は今でも腰が重かったりする。読み始めると、気持ち良いですけどね」

 コロナ下の配信デビュー。ファンと対面する機会がない中、ikuraも「スランプ」に直面する。21年2、7月に配信ライブを開催。無観客だったが、画面の向こう側から無数の視線を感じた。歌詞を間違え、歩く動線を誤った。

 i「生のライブは準備したものが白紙になると実感して。当時はボーカルとして全てを背負わなければという気持ちも強くて、重圧を感じて。2回目のライブの後には、もう歌えない、ライブができないと思った」

 それでも踏ん張った。歌への思い、YOASOBIへの思い。物心ついた頃から音楽への道を志し、Ayaseは、バンド活動を9年間続けた。ikuraは、学生時代から路上ライブを重ねた。体調不良で入院中のAyaseが配信した楽曲が、レコード会社の目に留まった。ikuraがSNSに投稿した動画が、Ayaseの目に留まった。奇跡の連続で、YOASOBIは生まれた。

 A「制作もライブもあって、メンタルは、ずっと不安定。でも偶然と奇跡が重なり今がある。ソロもやって、夢が近づいているのもYOASOBIがあってこそ」

 シングル22曲、ストリーミング総再生数60億回以上、NHK紅白歌合戦。輝かしい3年半を駆けてきた。

 A「他人の人生を見ているような瞬間が今もあります。妙に冷静に、俯瞰(ふかん)的に」

 i「最初はこの現象にしがみつくのに必死で。でも時間がたって、目指す先が明確になってきた」

 「はじめての―EP」では、直木賞作家4人と“コラボ”した。

 A「作品の強度はもちろん、文芸界の名だたる皆さまなので。音楽にする隙間がないんじゃないかと、大先輩にボコボコにされた感覚でしたけど(笑い)。楽しくできたし、良いタイマンができたんじゃないかな」

 i「一生懸命音楽していたらこんなことがあるのかと感動して。濃密で完結した作品で、世界観を壊さないようにするのが難しかった」

 「アイドル」では、ikuraがライブでダンスにも初挑戦した。

 A「ikuraにはアイドルになりきってもらって」

 i「かわいいだけではなくて、楽曲が持つダークな部分も表現した。『カワイイ』と『カッコイイ』が混在していたらうれしいですね」

 時代を先導するように、挑戦をやめない2人。結成当初は長く続けるつもりはなかったが、最近思った。

 A「一生やりたい」

 照れることなく、力強いまなざしで続けた。

 A「『夜に駆ける』で『お、イケる』、『夜に駆ける』の『THE FIRST TAKE』(20年5月)ですごいステップを踏めると感じて。そして、ここ1年で『YOASOBIを一生やりたい』と思った。これという出来事があったわけじゃないんですけどね」

 横でうなずくikuraも口を開いた。

 i「新しい世界を見たい。武道館ライブは大きな山でしたけど、乗り越えたことが今にもつながっている」

 昨年12月にインドネシアとフィリピンでのフェスに参加したことで「夢」の輪郭もハッキリ見えてきた。

 A「日本を飛び出すより、日本を率いてという感覚。J―POPを世界的なジャンルの一つとして確立したい。『YOASOBIが歴史を変えた』となればいいし、そんなJ―POPのアーティストでありたい」

 i「海外もそうですし、ライブパフォーマーとしてはこれから。今ライブが生きがいで、お客さんもそう言ってくれる。もっと強く、最強になれるように」

 “最強で、無敵”への旅路はまだ始まったばかりだ。

 ◆YOASOBI(ヨアソビ) 2019年10月1日に「小説を音楽にするユニット」として結成。同12月15日にデビュー曲「夜に駆ける」を配信。20年「NHK紅白歌合戦」に初出場。3年半の活動でシングル22曲、ストリーミング総再生数60億回以上。

 ▼Ayase(あやせ)1994年4月4日、山口県出身。29歳。

 ▼ikura(いくら)2000年9月25日、東京都出身。22歳。

報知新聞社

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