猿之助「一家救急搬送事件」に歌舞伎界の激震おさまらず…若手育成の“手腕”証明された皮肉


猿之助「一家救急搬送事件」に歌舞伎界の激震おさまらず…若手育成の“手腕”証明された皮肉

左から市川中車、市川団子、市川猿翁、市川猿之助さん、市川段四郎さん(C)共同通信社

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 猿之助は「死んで生まれ変わろうと家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ」と明かし、父の4代目市川段四郎さん(76)と母の延子さん(75)の死因は向精神薬中毒の疑いと判明。猿之助自身は首を吊ろうとしたことも明らかになり、女性セブンで報じられた“同性に対するパワハラ、セクハラ”が引き金になったのではとの声がある。警視庁は猿之助の回復を待って近く事情聴取する予定だという。

■ゆくゆくは猿之助の名跡を団子に

 18日当日、昼公演は休演したものの、夜公演は若手俳優の中村隼人(29)が、翌19日から昼公演は市川中車(香川照之=57)の長男、市川團子(19)が代演。客席からは拍手が鳴りやまず、興行のダメージは最小限にとどめられている。千秋楽に中村と猿之助の役を入れ替えるサプライズ演出を予定していたことや従甥の團子に指導していたことが功を奏し、猿之助の“若手育成の手腕”が証明された形に。また、中村隼人が大叔父に萬屋錦之介を持つサラブレッドであることなど澤瀉屋一門の若手に注目が集まっているのは皮肉というしかない。芸能リポーターの川内天子氏がこう言う。

「観客も代役の2人を温かい目で応援し、松竹の素早い対応も含め最善の形で進んでいる。19歳にしてこれだけ代役をこなせるまでに團子さんを指導していたということは、猿之助さんが彼の実力と将来性を買っていて、ゆくゆくは團子さんに“猿之助を継承させたい”という考えがあってのことでしょう。團子さんは一門の期待を一身に背負い、かなりの重責ですが“澤瀉屋の柱”になるべく一歩踏み出したといえます。猿之助さん自身は来年のスーパー歌舞伎Ⅱ『鬼滅の刃』まで予定が埋まっているなか、いつ復帰するのか、いや、復帰できるのかもわからず、澤瀉屋一門が苦境に立たされる。若手2人では猿之助さんに及ぶはずもなく、澤瀉屋一門の役者さんたちが他の舞台に客演してしのぐこともできにくい状況になると不安視する声も多い。そんな中、中車さんがようやく6月の歌舞伎座で主役をつとめ、團子さんとの親子共演が決まっています。中車さん親子が澤瀉屋を担うキーパーソンになりそうです」

 事件の真相究明はまだこれからだが、歌舞伎の舞台に猿之助が帰ってくる日は当分、先のことになりそうだ。



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