ロシアのプーチン大統領(右)と握手するスロビキン航空宇宙軍総司令官=2022年12月、ロシア南部ロストフナドヌー(ロシア大統領府提供・ロイター=共同)
米ブルームバーグ通信は6月30日、ロシアの民間軍事会社ワグネルに近いとされ、拘束情報が出るウクライナ侵攻のロシア軍副司令官、スロビキン航空宇宙軍総司令官の「所在は公に確認されていない」との関係者の話を伝えた。ワグネルの武装反乱には他の軍高官の関与も指摘され、ロシアの政治学者は「大規模な捜査が始まった」と強調。反乱から1日で1週間を迎える中、軍中枢の責任追及に発展しそうだ。
【写真】ワグネルの秘密メンバーか 拘束情報のロシア空軍司令官
スロビキン氏の行方について、ロシア国防省や主要メディアは沈黙を守っている。
プーチン政権に近い政治学者マルコフ氏は「スロビキン氏は国防省とワグネルの主な連絡窓口だったため最もよく(事情を)知っている」と述べた。