11月30日、STARTO ENTERTAINMENTは、年内いっぱいで株式会社TOKIOとのエージェント契約を終了すると発表した。これにより、かつて「旧ジャニーズ事務所」に所属していたTOKIOのメンバー3人は、事務所との関係から完全に独立することとなる。特に、一連のコンプライアンス違反騒動で活動を停止していた国分太一には、松岡昌宏からの献身的な支援が明らかになっており、彼らの「将来」に向けた動きが注目されている。
新会社設立と松岡昌宏の支え
この契約終了を受け、メンバーの松岡昌宏(48)が代表を務める新会社「MMsun」が10月に設立された。松岡はTOKIOのメンバー3人の中で最年少ながら、その頼りになる兄貴肌で知られている。レーベル関係者によると、国分太一(51)の家族は今年夏、一連の騒動を避けるかのように自宅を離れたという。この時期、子供たちの通学や通園など、将来への不安を抱える国分夫妻に対し、松岡とその知人が熱心に解決策を提案し続けた。「とにかく子どもらに心の傷を残さないようにしよう」と訴えかけ、深く落ち込む国分には「それより将来のことを考えよう」と励まし続けたという。
会見で憔悴した表情を見せる国分太一
国分太一、168日ぶりの公の場と騒動の発端
STARTO社の発表に先立つ11月26日、国分太一は霞が関の司法記者クラブで会見を開き、深々と頭を下げた。やつれた表情で黒いスーツとネクタイ、黒縁メガネ姿で弁護士同伴のこの会見は、彼にとって実に168日ぶりの「公の場」となった。国分は会見で「まず最初に、傷つけてしまった当事者の方に、直接ではなくこのような形になり大変恐縮ではありますが、心からお詫びの気持ちをお伝えさせてください」と述べた。
この騒動の発端は、2025年6月20日付のスポーツニッポンによる「国分太一 全番組降板申し入れ コンプラ違反で日テレが20日会見」というスクープであった。しかし、同日に日本テレビの福田博之社長が行った会見では、「複数のコンプライアンス違反があった」「許されない行為だと感じた」と述べられたものの、具体的な内容については「プライバシーの保護」を理由に一切明かされず、異例の事態となった。
日テレの沈黙と国分への影響
日本テレビの一般局員や芸能マスコミでさえ、何があったのか詳細を把握できないまま時間が経過していった。芸能デスクによると、同日に株式会社TOKIOから国分本人に対して無期限活動停止が発表され、そのわずか5日後にはTOKIOの解散も公表された。さらに、口火を切った日本テレビの『ザ!鉄腕!DASH!!』をはじめ、『世界くらべてみたら』(TBS)、『男子ごはん』(テレビ東京)といったレギュラー番組や特番からの降板が立て続けに決定。出演していたCMも停止となり、国分はあっという間に表舞台から姿を消すこととなった。これらの出来事は、具体的な説明がなされないまま、彼のキャリアに甚大な影響を与えた。
泥沼化する法廷闘争と双方の主張
状況に動きが見えたのは、今年10月に国分の代理人弁護士が記者会見を開いた時である。弁護士は、日弁連に人権救済の申し立てを行ったことを明らかにした。彼らの主張は、日本テレビからの国分への事情聴取が「騙し討ちで誘導的だった」というもので、具体的なハラスメント行為の認定内容が不明確であるために、国分とその家族が人権侵害を受けたと訴えた。
この会見の直後、日本テレビは「会見を開いたことは誠に遺憾であり、強く抗議いたします」との抗議コメントをリリース。両者の主張は依然として詳細が見えないままであり、事態は泥沼化の一途をたどっている。
STARTO ENTERTAINMENTと株式会社TOKIOのエージェント契約終了は、旧ジャニーズ事務所との関係における新たな節目を意味する。この転換期に、国分太一はコンプライアンス違反とそれに伴う活動停止、そして家族の苦境という厳しい現実に直面している。しかし、松岡昌宏の新会社設立と献身的なサポートは、国分とその家族にとって大きな支えとなっている。今後、国分と日本テレビの間で泥沼化している法廷闘争の行方、そして元TOKIOメンバーたちの新たな活動の動向が、引き続き注目される。





