インド空軍、テジャスMK.1Aの追加注文で約100機を80億ドル以上で調達予定

インド空軍の計画

インド空軍は2021年にテジャスMK.1Aを83機注文しましたが、現地メディアによると、さらに約100機のMK.1Aを80億ドル以上の費用で追加注文する予定だと報じられました。将来の15年間で、インド空軍は300機以上のテジャスを導入する計画です。

MK.1とMK.1Aの調達計画

インドは1980年代に国産戦闘機の開発を始め、様々な困難を乗り越えながらテジャスMK.1の完全な作戦能力を獲得しました。2021年1月にはMK.1の実戦配備が始まりましたが、既に発展型であるMK.1Aの開発も進められています。

テジャスMK.2はMK.1の設計を改良し、全長が約1.35m延長され、カナード翼が追加される予定です。その他にもS字ダクトやステルスコーティングが採用され、推進力と燃費も改善されます。また、国産AESAレーダーやデジタルレーダー警告受信機、電子妨害ポッドなども統合されます。特に国産AESAレーダー「UttamAESA」はEL/M-2052を上回る検出レンジと同時追尾能力を備え、電子妨害にも耐性を持っていると言われています。

MK.2の開発は2027年頃に完了する予定ですが、老朽化したMiG-21の事故が相次いでいるため、空軍は急いで更新を行う必要があります。そのため、新技術(国産AESAレーダー、デジタルレーダー警告受信機、電子妨害ポッドなど)を統合したMK.1Aの開発も進められており、2021年には既に83機のMK.1Aを注文済みです。

追加注文の計画

昨年7月に初飛行したMK.1Aのプロトタイプは順調にテストを進めており、空軍は追加注文に関する計画を国防省と安全保障機関に提出しました。追加注文の規模は約100機で、契約額は80億ドル以上です。政府の承認も間もなく得られる見込みです。インド空軍は将来の15年間でMK.1を40機、MK.1Aを180機以上、MK.2を最低でも120機調達する予定です。

その他のインドの航空機開発計画

インド国防研究開発機構(DRDO)とヒンドスタン航空機(HAL)は第5世代戦闘機「AMCA=Advanced Medium Combat Aircraft」の開発も進めています。この機体は予備設計や詳細設計を終えた段階にあり、政府がAMCA計画を承認すれば2026年までにプロトタイプが完成する予定です。

インドは国産練習機HTT-40を70機購入し、700万ドルで海外の顧客にも提供する計画も進めています。また、エアロ・インディアとHALは超音速練習機/軽戦闘機「HLFT-42」の開発を発表しており、将来の量産化に向けて順調に進んでいます。

インドの航空機開発により存在感を高める一方、16ヶ国がテジャスMK.2に興味を示しています。

※アイキャッチ画像の出典:Venkat Mangudi/CC BY-SA 2.0

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