解任マッカーシー下院議長「後悔ない」、議長選での譲歩が命取り…140年間で最も短命に

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ケビン・マッカーシー米下院議長が解任されたことで、野党・共和党の混迷ぶりが浮き彫りとなりました。次期議長選は11日に予定されていますが、難航が予想されます。米議会は異例の下院議長不在状態に直面しています。

解任劇におけるマッカーシー氏の心境

「正しいと信じることのために職を失うなら、心は穏やかだ」と語るマッカーシー氏は、解任の決定後の記者会見で、自身の意思を明確にしました。予算的な問題で政府機関の一部閉鎖を避けるために、民主党と協力して暫定予算を成立させたことについて、「米国民のためだった」と胸を張りました。解任動議の提出につながったとはいえ、「後悔していない」と断言しました。

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一方で、解任動議に賛成した党内の8人の同僚議員については、「共和党議員の4%が民主党と一緒になって下院共和党のトップを指示してしまう」と批判しました。

議長選での譲歩が命取りとなる

マッカーシー氏は、今年1月の議長選挙で保守強硬派の反乱に遭い、15回目の投票でようやく選出されました。当時、議長解任動議を議員単独で提出できるルール改正に譲歩し、これが後に命取りとなりました。CNNによれば、マッカーシー氏の議長在職日数は269日で、140年間で最も短い在任期間となりました。

解任後の混迷する共和党の内部対立については、元大統領のトランプ氏もSNSで困惑の感情を吐露しています。

次期議長候補と混乱する議長選

解任されたマッカーシー氏の後任候補としては、共和党下院のナンバー2であるスティーブ・スカリス院内総務や、保守強硬派のジム・ジョーダン議員などの名前が挙がっていますが、まだ本命候補は現れていません。マッカーシー氏の路線を引き継ぐ候補に対して保守強硬派が抵抗するため、再び議長選が混乱する可能性もあります。

この記事は「日本ニュース24時間」の一部としてお届けしました。

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