伊藤詩織さん映画の問題点指摘 元代理人「映像の無断使用」


 会見した西広陽子弁護士は「訴訟のルールにのっとり提出されたものを目的外使用すれば、証拠の少ない性被害での証言や映像提供者がいなくなってしまう」と述べた。「多くの性被害者たちが声を上げられる社会になるために、承諾を得てほしい」と対応を求めた。

 映画は「ブラック・ボックス・ダイアリーズ」で、性暴力を自ら調査した様子を描き、4月のサンフランシスコ国際映画祭で審査員特別賞を獲得。各国で上映される。

 弁護士らによると、現場となったホテルの防犯カメラ映像を「裁判以外に使用しない」との誓約書を出して提供を受けたのに、無断で使用したという。

 伊藤さんは取材に「映像は、プライバシーに配慮して作り直したもので、会見内容は事実に相違している」とコメントした。



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