2024年、5年ぶりにテレビ埼玉で地上波番組に復帰した宮迫博之(54)。2019年に“闇営業”問題で吉本興業を退社し、蛍原徹とのコンビ「雨上がり決死隊」も解散することになったが、主戦場をYouTubeに移し2022年には焼き肉店をオープンさせた。来月にはアマチュアのキックボクシング大会に出場するなど新たなフィールドで前へ、前へと歩みを進めている。渇望していた地上波番組への復帰や、そこまでの過程で感じたSNSの本質。そして、自らの変化。今の思いを吐露した。(取材・文:中西正男/撮影:堀内彩香/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)
とにかく泥臭く、愚直にやっている姿を見せたい──50代半ばでのキックボクシング挑戦
昨年の10月ごろからトレーニングを始めて、来月キックボクシングの試合に出ることになりました。
元放送作家の鈴木おさむくんと、僕のYouTubeをどうしていくかという話をしていて、その中で「とにかく泥臭くやっている姿を見せるのがいいんじゃないか」というアドバイスをもらったんです。
もともと格闘技は好きですし、あこがれはあったんですけど、もうこの年ですし今さらということも考えたものの、だからこそ今の自分がやる意味があるんじゃないか。そう思ったんです。
キックボクシングに挑戦することで即、再生数が伸びるだとか、すぐに何かが変わるだとか、そういうものではないとは思っているんですけど、とにかく愚直に挑戦する。それが大切なんだろうなと思い、始めました。
週4回、トレーナーさんと一緒にやっているんですけど、50代半ばですからね。技術うんぬんより、シンプルに体力が伴わない。突き指とか小さな肉離れとか細かいケガをしても、それが治らない。「これはもう、一生治らないんじゃないか……」と思うぐらい、治らないんです(笑)。
一方で、キックボクシングもそうですけど、あのままテレビの世界にいたら確実にやっていないであろうことを、結果的にたくさんやっているな。それも感じます。焼き肉屋さんもそうですし、そもそもYouTubeがそうですし。