「いたるところが糞尿まみれ」「ドス黒く固まったペットシーツが放置され…」猫たちだけが取り残された《ゴミ屋敷》。60代女性がペットを置いて出ていった“悲しい理由”


【写真】「家中が糞尿まみれに…」猫たちが暮らしていた《あまりに過酷な環境》【ビフォーアフターを見る】

■猫だけが住んでいる「糞尿ゴミ屋敷」

 築50年は超えているだろうモルタル壁の一軒家。1階に4部屋、2階に2部屋とかなり広い間取りだ。玄関には無数のチラシ類が溜まっていて、目の前にある2階へ上る階段には猫のエサが盛られた皿が置かれたままである。

 この家には約2年の間、数匹の猫だけが生活していた。ふすまや壁は猫の爪でボロボロになっている。

 エサだけはあげに来ていたようだが、掃除はまったくされていない。ドス黒く固まったペットシーツが放置され、1階から2階まですべての部屋が猫の糞尿まみれである。

 ゴミやモノが天上まで積み上がっている……というようなゴミ屋敷ではないが、臭いはかなりキツく、大量の糞尿が畳と床に侵食し、完全に荒廃しきっていた。

 家主は60代の女性。イーブイに片付けの依頼をしてきたのは、その家主の妹だった。妹が話す。

 「私が(最後に)来たのが5年以上前で、そのときはきれいでした」

■惨状を子どもたちには内緒にしていた

 しかし、家主には猫たちの面倒を見切れない事情があった。重度の喘息持ちだったのだ。

 妹いわく、家主は「子どもに迷惑をかけないために、自分が我慢すればいい」という思いが非常に強かった人だという。



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