王者ウエルシアを脅かす…爆裂成長「東北発ドラックストア」赤字覚悟のスゴイ稼ぎ方


【詳細な図や写真】図表1:2023年度ドラックストアの売上ランキング

ドラッグストア業界は「最終決戦」前夜? 上位8社とは

 市場規模約9兆2,000億円と言われる業界で、2023年度の売上上位8社の合計額は6兆5,000億円を超え、約7割を占めるほどになっており、業界におけるシェア争奪戦はまさに最終決戦前夜とも言うべき状況にある(図表1)。

 「ウエルシア+ツルハ」統合により誕生したイオングループ連合に対して、かつての王者で今でも都会の覇者であるマツキヨココカラ、地方ロードサイドの成長企業コスモス薬品が対抗する構図がある。また、サンドラッグ、スギHDなどの大手も成長を続けており、業界覇権の行方はまだまだわからない。

 これからシェア獲得競争の加熱と大手同士を含めた再編が続くことが予想され、ここ何年かは、正念場とも言える駆け引きが行われることになりそうだ。

【店舗数一覧】全国「陣取り合戦」最新状況、優勢はどこ?

 ウエルシア+ツルハも統合すれば、近畿、九州を除けば店舗数トップを確保する。今後の大手同士の再編という場合、3大都市圏のシェアの補完という観点での合従連衡といった考え方もありそうだ。

 また、九州や北陸などから3大都市圏周辺へ広域化してきたフード&ドラッグタイプの企業(コスモス、クスリのアオキ、ゲンキーなど)が出揃っている中部地方などでは、出店拡大による店舗増加による競争激化も伝えられている。いずれにしても、“3大都市圏でのシェア進捗”が最終的な業界覇権に大きく影響することは間違いないだろう。



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