ダイハツ工業は2025年6月5日、軽乗用車「ムーヴ」を11年ぶりにフルモデルチェンジし、発表・発売しました。1995年の誕生以来30年間、軽自動車に求められる基本性能、低燃費性能、手頃な価格、先進装備などを進化させてきたダイハツの基幹車種、新型ムーヴは、累計販売台数340万台を超える人気モデルです。この度のフルモデルチェンジでは、「今の私にジャストフィット 毎日頼れる堅実スライドドアワゴン」をコンセプトに、歴代モデルで初めてスライドドアを採用した軽トールワゴンへと生まれ変わりました。
新型ムーヴにスライドドアが採用された背景
新型ムーヴが歴代で初めてスライドドアを装着した理由について、開発を担当したダイハツ工業の商品企画部チーフエンジニア、戸倉宏征氏は、過去30年間の軽自動車市場の大きな変化を挙げます。「『タント』の登場以降、他社も含め軽スーパーハイトワゴンが主流となり、現在では軽乗用車の約5割を占めています。その中で、利便性の高さや、子どもや高齢者が安全かつ安心に乗降できるスライドドアが定番の装備となりました。こうした近年のニーズの高まりを受け、新型ムーヴにもスライドドアを採用しました」と説明しています。
過去のムーヴの主なユーザーが子育て世代だったのに対し、軽ファミリーカーとしての役割がスーパーハイト系へと移行した現在、ムーヴのお客様の中心層は子離れ世代へと変化しているといいます。このような環境の変化に適応しつつ、これまでムーヴが多くのユーザーに愛されてきた、ちょうどいいサイズ感、燃費性能、快適で便利な機能装備、そして手頃な価格というバランスの良さ、すなわち「ムーヴらしさ」は、新型でもしっかりと継承・進化させられています。
ダイハツが発表した歴代初のスライドドアを装着した新型「ムーヴ」
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新型ムーヴのボディサイズ
新型ムーヴのボディサイズは、全長3395mm、全幅1475mm、全高1655-1670mm、ホイールベース2460mmです。先代モデルと比較すると、全高は25mmから40mm高くなり、ホイールベースは5mm長くなっています。これにより、室内空間のゆとりがさらに向上していると考えられます。
まとめ
ダイハツの新型「ムーヴ」は、30年の歴史で初めてスライドドアを採用し、軽自動車市場とユーザーニーズの変化に対応したモデルとして登場しました。スーパーハイトワゴンが主流となる中で、利便性と安全性を高めるスライドドアを装備しつつも、歴代ムーヴの強みであったサイズ感、燃費、機能、価格のバランスを継承・進化させることで、「ムーヴらしさ」を保っています。この進化により、より幅広い層の日常にフィットする「堅実スライドドアワゴン」として、新たな顧客層からの支持獲得を目指します。
Source: https://news.yahoo.co.jp/articles/fcf7d86ccb05b8e9bafca22d1c78e1ac97b6daaf
