立憲民主党の原口一博議員が、小泉進次郎農水大臣が進める備蓄米の随意契約売却を巡り、「古古古米はニワトリさんが一番食べてる」「人間様は食べてない」と発言し、再び物議を醸しています。これは、かつて国民民主党の玉木雄一郎代表が同様の発言で謝罪に追い込まれた経緯がある中で、原口氏が自身の姿勢を崩さずに発信を続けているためです。
X(旧Twitter)で「食用には適さない」「鶏のエサ」と再主張
原口議員は8日、自身のXに投稿し、「古古古米は、食用には適さない。鶏のエサとして使われることが一般的」と改めて強調しました。これは、数日前に玉木代表が備蓄米について「動物のエサ」「家畜のエサ」と発言して大きな批判を浴び、謝罪に追い込まれた直後のことでした。原口氏は、玉木氏の炎上時期にもXで「家畜用だろう?古古古米。5kg83円のものが何故、2,000もするのか?誰と随意契約したのか?小泉米」と投稿していました。
小泉進次郎農水大臣 備蓄米随意契約売却の責任者
佐賀での講演で価格差と食用不適を指摘
物議の発端となったのは、7日に佐賀県で行われた集会での原口議員の講演です。この中で原口氏は、「コメ、古古古米、あんなに恩着せられて買うもんですか?あれ5キロ83円ですよ。83円で2000円以上で売ってるわけです」と、備蓄米の売却価格に疑問を呈しました。さらに、「本当のこと言っちゃいけないんですか?古古古米はニワトリさんが一番食べてるんですよ。人間様は食べてないですよ。恐ろしいでしょ?私たちの言葉を奪いにきている」と、人間の食用には適さないとの見解を強く示しました。
玉木氏と比較し「もっと強く言う」と表明
原口議員は、自身の発言が玉木代表の発言よりも辛辣であることを自認しており、「玉木代表より、もっと酷い言葉で僕言ってた。玉木代表の陰に隠れて僕は批判されなかったけど、いやもっと強く言うよと言いました」と語り、今後も自身の主張を貫く姿勢を示しました。
投稿タイトルは「王様の耳はロバの耳」
8日のX投稿のタイトルとして、原口氏は「王様の耳はロバの耳」という言葉を使用しました。これは、真実を隠そうとしてもいずれ明らかになる、あるいは真実を語ることの難しさを示唆する慣用句です。投稿本文では、「古古古米は、食用には適さない。鶏のエサとして使われることが一般的」という表現を繰り返し用い、自身の主張に揺るぎがないことを強調。加えて、「玉木雄一郎代表は、間違っていないと言うと記事になる国、日本」と記し、報道や世論に対する皮肉とも取れる見解を示しました。
原口議員の一連の発言と投稿は、備蓄米の管理・売却方法、特に随意契約の妥当性に対する政治的な議論に再び焦点を当てています。玉木代表の件で一度は沈静化したかに見えた「古古古米」を巡る問題は、原口氏の姿勢によって引き続き注目を集めています。