【ワシントン共同】ケネディ米厚生長官は9日、ワクチンの安全性や接種の必要性を検討し、疾病対策センター(CDC)に勧告する諮問委員会の委員17人を全員解任すると発表した。「ワクチンに対する国民の信頼を回復するため、徹底した改革が必要だ」と主張した。
諮問委はワクチンに関するデータを検証し、接種対象者や保険の対象に含めるかどうかなどをCDCに勧告する。ケネディ氏は自らの考えに近い委員を選ぶとみられ、米国のワクチン政策が大きく変わる可能性がある。
ケネディ氏はワクチン懐疑派として知られ、ワクチンの安全性検証を担う食品医薬品局(FDA)の部門トップも辞任に追い込んだ。