小泉農水相、備蓄米20万トン追加放出を発表　20年産“放出されれば初”

小泉農林水産相は、放出されずに残っているおよそ30万トンの備蓄米のうち、新たに20万トンを追加で放出すると明らかにしました。

小泉農水相
「あしたからまた追加の備蓄米放出します。全く手を緩める気はない。できることは何でもやる」

小泉農水相は10日朝の閣議後の会見で、新たに2021年産のコメ10万トンと、2020年産のコメ10万トンの合わせて20万トンを追加で売り渡すと発表しました。

このうち、11日から契約の申請を受け付けるのは21年産の10万トンで、いまだ中小のスーパー向けに残っている2万トンも合わせて売り渡されます。

売り渡し先は大手小売業者と中小のスーパー、また、精米ができるコメ販売店で、数量の上限は設けません。これまでに契約を結んだ事業者も申し込みできます。

20年産の備蓄米の放出は、21年産を出し切ったあとに行われる予定で、放出されれば初めてとなります。

小泉農水相は、備蓄米を早く流通させるため「スピードを緩めず対応する」と改めて強調しました。