さいたま市大宮区 マンションで人骨発見 7年前不明女性の遺体か 31歳男逮捕

さいたま市大宮区のマンションで人骨が見つかり、この部屋に住む無職の男が逮捕されるという衝撃的な事件が発生した。発見された骨は、約7年前から行方不明だった茨城県在住の女性のものと判明しており、男は殺人の疑いが持たれている。

事件発覚の経緯と捜査状況

事件発覚のきっかけは、埼玉県内で起きた窃盗事件だった。5月15日、県警が容疑者の自宅を捜索した際、棚から頭蓋骨や脚の骨を発見。その後のDNA鑑定で、約7年前に行方不明になっていた宮本果歩さん(当時21)のものと一致した。

容疑者は「見つかった骨以外の部分はゴミ置き場に捨てた」と供述しているが、これらはまだ発見されていない。捜査関係者によると、容疑者は2018年1月4日ごろ、自宅マンションの一室で宮本さんの首を絞めて殺害したとみられる。

二人はSNSを通じて知り合ったと考えられており、宮本さんは「住み込みのバイトに行く」と家族に伝えたきり行方がわからなくなっていた。男は調べに対し「家に招いて首を絞めて殺したが、合意の上だった。小さいころから殺人願望のようなものを抱いていた」などと供述している。

事件現場と周辺住民の声

事件現場となったのは、JR大宮駅から2.5キロほど離れた閑静な住宅街に位置する分譲マンションの一室だ。このマンションは築約40年で、40戸程度のファミリー向けという。

さいたま市大宮区で人骨が見つかったマンションの外観さいたま市大宮区で人骨が見つかったマンションの外観

同じマンションの住民は驚きを隠せない。容疑者の顔を知らない人も多かったが、両親はよく見かけ、挨拶を交わしていたという。一部住民は「7年前に遺体をゴミ捨て場に捨てたと聞くが、あそこは目立つ場所で管理も行き届いているため腑に落ちない」と話す。

また、「成人してからもずっとここに住んでいたが、ここ7~8年はめっきり見かけなくなり、引きこもっているのかと心配していた」との声も。さらに、「ゴールデンウィーク明けごろから、この部屋には連日警官や鑑識のような人が出入りしており、何の事件か気になっていた」と、逮捕前の“異変”を目撃していた住民もおり、「まさか人骨が見つかるなんて、恐くて仕方ない」と語る。

まとめと今後の行方

のどかな住宅街の一角で起きたこの事件は、周辺に大きな衝撃を与えている。行方不明だった女性の無惨な姿が明らかになり、容疑者の異常な供述も判明するなど、捜査は現在も続けられている。事件の全容解明が待たれる。

出典:Yahoo!ニュース / NEWSポストセブン