「母乳じゃなきゃ絶対ダメ!」で赤ちゃんが危機…母親の「ゆがんだ信念」を一瞬で止めた「救世主」とは?


【この記事の画像を見る】

● “臨機応変”にできない 親たちの事情

 子育てをしているところを外から見ていると、毎日毎日、親が決まった時間に食事を提供し、オムツを替え、寝かしつけるという繰り返しのように見えるかもしれない。

 しかし、実際に子育てをしてみると、機嫌のよいときはミルクもよく飲むし、眠りについても少々のことで目を覚まさないが、逆に機嫌の悪いときや体調がすぐれないときはミルクをあまり飲まないし、寝付いてもすぐに目を覚ましてぐずつく。

 養育をする親はなかなかこちらのペースで子育てをさせてもらえず、子どものその時々の状態に合わせてやっていかざるをえない。まさに、そこには“臨機応変さ”が求められるのである。

 しかし、発達障害で自閉スペクトラム症がある人の中には、得てしてこの臨機応変さの点でうまくいかないことが少なからずある。

 彼らの中には想像力が乏しく、先を見通すことがしにくい人がいる。それゆえ急なアクシデントやトラブル、あるいは予定の変更などがあるとたちまち混乱し大きな不安に直面する。そのため、日課を細かなところまで設定したり、いつも決まり切ったことをしたりしている方が情緒的な安定につながるのである。

 ところが、子育ては同じルーティーンの繰り返しではなく、アクシデントやトラブルの連続である。それぐらい、毎日いろんなことが起きる。そこに親の臨機応変さがあるからこそ、適切に、あるいはそれなりに対応できるのである。



Source link