『あなたを奪ったその日から』北川景子の「業深き」主人公、最終章へ

カンテレ・フジテレビ系で放送中のドラマ『あなたを奪ったその日から』では、主演を務める北川景子が「業が深い」とされる主人公・中越紘海を演じ、その強烈な演技が話題を集めている。物語は最終回まで残りわずかとなり、第9話では主人公が絶体絶命の状況に追い込まれた。このドラマの魅力、そして北川景子の演技力、さらに誘拐というテーマが視聴者を引きつける理由を探る。

ドラマ『あなたを奪ったその日から』で主人公・紘海を演じる北川景子。(画像は公式サイトより)ドラマ『あなたを奪ったその日から』で主人公・紘海を演じる北川景子。(画像は公式サイトより)

ストーリーの核心:悲劇と復讐、そして葛藤

物語の発端は、主人公・紘海の娘・灯が3歳の誕生日にアレルギー事故で亡くなったことにある。原因は、ピザに含まれていたエビ。そのピザを提供した惣菜店「YUKIデリ」の社長・結城旭(大森南朋)の不誠実な対応に激怒した紘海は、旭の次女・萌子を誘拐するという行動に出る。最初は復讐心から萌子を殺害しようと試みるも、萌子のいたいけな姿に亡き娘の面影を見た紘海は、彼女を「美海」と名付け、我が子として育てることを決意する。美海は紘海にとってかけがえのない存在となるが、偶然再会した旭が何事もなかったかのように振る舞っていることを知り、再び怒りが燃え上がる。素性を隠して旭の会社に入り込み、事故の真相を探る中で、旭の意外な人柄に触れ、紘海の心は揺れ動くことになる。

第9話で明かされた真実と土下座

物語が大きく動いた第9話では、遂に美海が誘拐された萌子であることが旭本人、そして美海自身にも明らかになる。同時に、娘・灯のアレルギー事故の真相も判明。それは、それぞれの親子愛が生んだ予期せぬ悲劇であったことが示唆された。旭、元妻の江身子(鶴田真由)、長女の梨々子(平祐奈)は、紘海に対して3人揃って土下座し謝罪する。これにより一見、物語は収束に向かうかに思われたが、第9話の最後には、最終回に向けてさらなる波乱を予感させる展開が待ち受けていた。

娘を失った悲しみから誘拐犯となり、育ての親となった紘海の「業が深い」人生は、第9話で一つの節目を迎えた。アレルギー事故の真相が明らかになり、関係者からの謝罪も受けた今、彼女がどのような道を選択するのか、そしてそれぞれの親子愛が織りなす悲劇がどのように結末を迎えるのか、残りの放送から目が離せない。北川景子の複雑な主人公像に注目が集まる。

参考: https://news.yahoo.co.jp/articles/51d40b64111f5f4a2905fc1f98b3e6401a5c1460