プーチン氏がマクロン氏にウクライナ支援停止促す 露仏首脳、約3年ぶり電話会談


露大統領府によると、ウクライナ情勢に関してプーチン氏は「紛争は、欧米側がロシアの利益を長年無視してウクライナに反露拠点を築き、現在はウクライナへの兵器供与で戦闘を長引かせようとする政策の帰結だ」とマクロン氏に伝達。将来的な和平合意について「危機の根本原因を除去し、新たな領土的現実に基づくものでなければならない」とロシアの「原則的立場」を説明した。

プーチン氏は事実上、マクロン氏に対してウクライナへの軍事支援を停止し、領土奪還や抗戦の断念をウクライナに働きかけるよう促した形だ。

中東情勢に関して両首脳は、露仏両国が国連安全保障理事会の常任理事国として世界の平和と安全、核不拡散体制の維持に特別な責任を負っていると指摘。イラン核問題は政治的・外交的手段でのみ解決されるべきだとする認識でも一致した。

一方、仏大統領府によると、マクロン氏はウクライナの主権を支持し、プーチン氏に恒久平和に向けた停戦交渉に応じるよう要求。イラン核問題に関しては国際原子力機関(IAEA)による査察が必要だと指摘した。

ウクライナメディアによると、マクロン氏は同日、プーチン氏との会談後にウクライナのゼレンスキー大統領とも電話会談した。(小野田雄一、パリ 三井美奈)



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