参院選の外国人政策議論にサヘル・ローズ氏が訴え「攻撃・排除ではなく共に生きる想像を」

タレントのサヘル・ローズ氏が7月7日、前日6日放送のテレビ番組「サンデーモーニング」での発言に関し、X(旧ツイッター)で真意を釈明しました。参院選を控え、外国人政策が議論される中で、自身のコメントが「ちゃんと伝わらなかった」として投稿したものです。

参院選巡る外国人政策議論での発言

ローズ氏は、「サンデーモーニング」に出演した際、参院選の話題の中で外国人への言及や移民問題に関する政策が議論される状況について言及しました。特に、選挙権を持たない外国人が議論の対象とされ、時に攻撃的な言説に晒されることへの疑問を呈する主旨の発言でした。

「選挙権をください」ではない:真意の釈明

自身のXでの釈明で、ローズ氏はまず「わたしの日本語がうまくなく、ちゃんと伝わらず不快な思いをさせてしまい、申し訳ありません」と謝罪しました。そして、「私は『選挙権をください』とは言っていません」と明確に述べました。彼女が伝えたかったのは、合法的に働き、納税し、地域社会の一員として生活している外国籍の人々が、政治的な言説の中で「ひとくくりに悪者のように扱われている」現状への悲しみと不安であると説明しました。

「共に生きる人がいる」想像してほしい

もちろん、全ての外国人がルールを守っているわけではないと認めつつも、「でも、すべての外国人がそうであるかのように語られるのは、あまりにも乱暴です」と批判。「攻撃や排除ではなく、『共に生きている人がいることを、少しでも想像してもらいたい』という願い」こそが、最も伝えたかったことだと強調しました。

外国人政策が争点となる参院選の時期に際し、日本に共に暮らす人々を示すイメージ外国人政策が争点となる参院選の時期に際し、日本に共に暮らす人々を示すイメージ

日本への深い感謝と未来への願い

ローズ氏は、8歳で来日して以来、日本で育ち、多くの人々に支えられてきた経験を振り返り、「日本には、感謝してもしきれない気持ちがあります」と述べました。だからこそ、「この社会をより良くしていきたい」と強く願っており、「傷ついた人たちが沈黙しないでいられるように」「見えないところで頑張っている誰かの声が、かき消されないように」、これからも対話を信じて発信を続けたいと結んでいます。

今回の釈明ツイートを通して、サヘル・ローズ氏は、参院選という重要な局面で外国人政策が議論される際に、単なる「議論の対象」としてではなく、日本社会に実際に貢献し、共に生きている存在としての外国籍の人々への想像力と理解を求めています。彼女の言葉は、分断ではなく対話を通じたより良い社会の実現を願う真摯なメッセージとして受け止められています。

Source link