大阪・関西万博フードコート訪問記:入場混雑と人気エリアの実態

フードコート愛好家の鬼頭勇大氏によるレポートです。開幕から3カ月が経過し、順調に来場者数を伸ばしている大阪・関西万博。世界最大級の木造建造物「大屋根リング」や各国パビリオンなど見どころは多数ありますが、会場内のフードコートもまた重要な魅力の一つです。大阪らしい食を凝縮したエリア、食に関する最先端技術を体験できる場所、国際色豊かな料理を提供する空間など、多様なフードコートが展開されています。中には「どうせインバウンド価格で高いのでは?」「美味しくないのでは?」といった声も聞かれますが、その実態を探るべく、実際に会場内のいくつかのフードコートを訪れました。

会場内の多様なフードコート

大阪・関西万博の広大な敷地内には、来場者のニーズに応えるべく大小様々な規模のフードコートが設置されています。各フードコートはそれぞれ異なるコンセプトを持ち、提供されるメニューも多岐にわたります。大阪ならではの「粉もん」や海鮮を提供する店舗が集まるエリアもあれば、食の未来技術を紹介する体験型のフードスペース、さらには世界各国の料理を気軽に楽しめる国際色豊かなゾーンも存在します。これらの多様な食の選択肢は、万博の楽しみの一つと言えるでしょう。一方で、一部で懸念されている価格設定や味の評価については、実際に体験してその実態を確認することが重要です。本レポートでは、実際の訪問を通して見えてきたフードコートの状況を詳しくお伝えします。

実際の訪問体験:東ゲートからの入場混雑

会場を訪れたのは6月末の土曜日でした。万博会場へのアクセス方法として、大阪メトロ夢洲駅から向かう場合は主に東ゲートを利用します。あらかじめ9時の入場時間を予約していましたが、現地に到着したのは8時30分頃でした。電車内は予想したほどの混雑ではなかったため少し油断していましたが、会場の東ゲートに到着すると、すでに大勢の人が入場列を作っており、その人の多さに面食らいました。列は8時50分頃から動き始めましたが、手荷物検査などを経て実際に会場内に入場できたのは、予約時間から40分遅れの9時40分でした。週末ということもあり、開場直後の時間帯は特に混雑が見られました。スムーズな入場のためには、時間には十分に余裕を持って行動することが推奨されます。

「好きやねん大阪フードコート」EAST SIDEを探訪

入場後、いくつかのパビリオン周辺を散策した後に、最初に立ち寄ったのは「好きやねん大阪フードコート」のEAST SIDEです。このフードコートは、ポルトガルパビリオンなどに近い、ウォータープラザマーケットプレイス東棟の2階に位置しています。

2階に上がると、広々とした空間に全604席を備えたフードコートが広がっています。過去に大規模フードコートとして挙げられた横浜ワールドポーターズ(約500席)やエミテラス所沢(約1000席)と比較しても、万博会場という特別な環境においては、十分な規模の座席数と言えます。多数の来場者が利用することを想定した設計になっているようです。

大阪・関西万博 会場内の広々としたフードコートの様子大阪・関西万博 会場内の広々としたフードコートの様子

店舗ラインナップは、大阪の食文化を代表するものが中心です。「大阪一番」では粉もん、「黒門寿し」では新鮮な海鮮、「万福うどん」や「新世界ぎふや」といったように、地元大阪らしさを感じさせる店舗が軒を連ねています。多様な大阪グルメを一度に楽しめる構成となっています。この他、フードコートエリアの階段を上がった場所には、軽食やペットボトル飲料などを購入できる売店も設けられており、簡単な休憩や水分補給にも対応しています。

結論

今回の大阪・関西万博フードコート訪問では、まず会場への入場時の混雑状況、そして最初に訪れた「好きやねん大阪フードコート」EAST SIDEの実態を中心にレポートしました。週末の予約時間での入場は、実際の開場から遅れるほどの混雑が見られました。また、「好きやねん大阪フードコート」EAST SIDEは、604席という広大な座席数を持ち、大阪らしいバラエティ豊かな店舗が集まるエリアであることが確認できました。万博会場内には他にも様々なフードコートがあり、それぞれの特徴や実際の食事体験については、今後のレポートで詳しくお伝えしていく予定です。

参考文献