参院選(20日投開票)に東京選挙区から無所属で出馬している山尾志桜里元衆院議員(50)が13日、東京・秋葉原の駅前で街頭演説を実施。「おぼっちゃまくん」「ゴーマニズム宣言」などの作者として知られる漫画家・小林よしのり氏(71)が応援にかけつけ、有権者に訴えかけた。
30度近い気温の中で50人近い有権者や支持者が集まり、山尾氏は白のTシャツに黒のパンツという夏スタイルで登場した。連日の街頭演説をこなした影響か、平時よりもしゃがれた声で冒頭に「小林よしのりさんが応援に来てくれました。スゴいやつを期待しています!」と語りかけ、さっそく小林氏にマイクを渡した。
紹介された小林氏は自己紹介をし、山尾氏の選挙戦について「もう既に勝ったようなもの」と豪語した。その理由について「他の政治家は選挙前は消費税の話をしていたのに、始まったら話題になっている外国人の話ばかりにみんな移行しはじめた。これほど無責任なんですよ。こんなレベルなんです」と話し、「この選挙で国家像を語っているのは山尾さんだけ。山尾さんのインテリぶりは群を抜いている」と訴えかけた。
マイクが乗り始めた小林氏は「現実の選挙結果なんかしょうもないものですよ」とバッサリ。その例として、同じく参院選に東京選挙区から出馬している自民党の鈴木大地氏を挙げ、「選挙は人気投票なんですか!?ただスポーツだけすればいいんか?ワシはごめんです。古い古い政治のしきたりに乗って、1位になることの何が素晴らしいんだ。バカなんじゃないか」と語気を強めた。
少し強い言葉の応酬に、山尾氏の支援者からも一瞬、制止のような声がかかったのか、小林氏は「いいんだよ!大丈夫って言っているだろ!馬鹿野郎、俺に喋らせろ!」と声を荒げた。最後には急ピッチでまとめ上げ、「この人(山尾氏)は本物だから。この能力を絶対に無駄にしてはならない」と締めた。
合計30分近く話し続けた小林氏の応援に、山尾氏も笑顔。ただ小林氏と聴衆に向けて「先ほどの応援で一点だけ訂正させてください!私はまだ勝っていない」と話し、「勝たないといけないんです。私をどうしても勝たせてほしい。ぜひ皆さんの力を貸してください」と訴えかけていた。
(よろず~ニュース編集部)
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