7月20日投開票の参院選神奈川選挙区について、JNNが今月12日・13日に行ったインターネット調査と取材に基づく最新情勢が明らかになりました。定数4をめぐるこの選挙区は、選挙戦中盤を迎えて激しい攻防が続いています。
神奈川選挙区の先行情勢と支持基盤
今回の調査によると、立憲民主党の現職、牧山弘恵氏と自由民主党の新人、脇雅昭氏が現在、他の候補者に対して一歩先行している状況です。牧山氏は立憲民主党の支持層の8割以上を固め、さらに無党派層からも一定の支持を得てその基盤を広げています。一方、脇雅昭氏は自民党支持層からの支持は約5割にとどまっており、無党派層への浸透が今後の重要な課題となる可能性があります。
参院選 神奈川選挙区の最新情勢と各党の議席予想チャート (JNN調査)
残る議席を争う混戦模様
残り2議席については、複数の候補者が当選圏内を巡って激しく競り合っています。公明党の現職、佐々木さやか氏、国民民主党の新人、籠島彰宏氏、参政党の新人、初鹿野裕樹氏、そして日本共産党の新人、浅賀由香氏が、いずれも優位を確立できず混戦を展開しています。
各候補者の支持層を見ると、佐々木さやか氏は公明党支持層のほぼ全てを固めており、組織票の強さを見せています。籠島彰宏氏も国民民主党支持層の8割以上からの支持を確保しています。注目されるのは初鹿野裕樹氏で、参政党の支持層に加え、日本保守党の支持層の半数以上を取り込んでいる点です。浅賀由香氏は日本共産党支持層の8割以上を固めていますが、無党派層への支持拡大には苦慮している状況です。
支持拡大に苦戦する候補者
一方で、れいわ新選組の新人、三好諒氏、日本維新の会の新人、千葉修平氏、社会民主党の新人、金子豊貴男氏など、その他の候補者は現時点では支持の広がりが限定的であり、厳しい選挙戦を強いられています。
約4割が未定、終盤戦の焦点に
今回のJNN調査で最も注目すべき点は、回答者の約4割が「まだ投票先を決めていない」と答えていることです。この「未定」層の存在は、今後の選挙戦の展開や各候補者の訴えかけ方次第で、情勢が大きく変動する可能性を示唆しています。終盤にかけて、この未定層がどの候補者、どの政党に流れるかが、最終的な議席獲得数を左右する決定的な要素となるでしょう。
■神奈川選挙区立候補者一覧
綾久 諸派新
三好諒 れいわ新
初鹿野裕樹 参政新
浅賀由香 共産新
河合道雄 諸派新
籠島彰宏 国民新
みしまりえ 無所属新
脇雅昭 自民新
内海聡 諸派新
千葉修平 維新新
金子豊貴男 社民新
佐々木さやか 公明現
牧山弘恵 立憲現
堀川圭輔 諸派新
畠山貴弘 諸派新
佐久間吾一 諸派新
(JNNインターネット調査・TBS取材に基づく)