世界的なミスコンテスト『ミス・ユニバース』の日本代表を選出する『ミス・ユニバース・ジャパン』の2025年度大会が7月16日、渋谷区文化総合センター 大和田・さくらホールで開催されます。本大会に先立ち、各地の地区予選代表者へのインタビューが届けられました。今回は、ミス・ユニバース・ジャパン2025プレリミナリー鳥取代表に選ばれた佐伯天風(さえき あまか)さんに、日本大会にかける意気込みや、社会に対する率直な思いを伺いました。
佐伯天風さん プロフィール:
職業:学生
生年月日:2005年7月4日 19歳
出身地:鳥取県
身長:176cm
趣味:柴犬を見ること、食べること、体を動かすこと、映画鑑賞
特技:文旦の皮を素手でむくこと
セミファイナリスト選出の心境と自身を表現する言葉
セミファイナリストに選ばれた時の気持ち
セミファイナリスト選出の知らせを受けた際は、率直に嬉しさを感じました。今年20歳という人生の大きな節目に、自分の考えや思いを多くの方々に伝える機会をいただけたことに、深く感謝しています。
自分をひと言で表すと「素直」
私をひと言で表すなら、「素直」という言葉が最も適していると感じています。自分の気持ちに正直に行動できること、そして他者の意見や話に耳を傾け、素直に受け入れる姿勢が私の強みです。祖母から「素直な人は成長が早い」と常に教えられてきた言葉を胸に、日々の生活でその姿勢を大切にしています。
幼少期から現在に至るまで
幼い頃の自分
幼少期から活発で、体を動かすことが大好きでした。陸上競技、バレーボール、和太鼓、ガールスカウトなど、多様な習い事に積極的に取り組んでいました。家族からは、相手の気持ちを察し、思いやりを持って行動できる子どもだったと言われます。
チャームポイント:身長176cm
私のチャームポイントは、身長176cmという高さです。かつてはこの目立つ身長にコンプレックスを感じ、なかなか受け入れることができませんでした。しかし、今ではこの特徴こそが私自身を象徴する個性であり、チャームポイントであると捉えられるようになりました。
ミス・ユニバース・ジャパン2025鳥取代表の佐伯天風さんがカメラに向かってポーズを決める様子
これまでで一番頑張ったこと:12年間の陸上競技
これまでで最も力を注いできたのは、12年間継続した陸上競技です。特に高校時代の3年間は競技に打ち込み、400メートル走で県大会1位という成績を収めることができました。しかし、それ以上に、仲間と協力することの大切さ、継続的な努力の価値、そして自分自身を高めることの意味を深く学ぶことができました。怪我により競技を離れることになりましたが、陸上を通して培った精神力は、現在の様々な挑戦において私の大きな支えとなっています。
憧れの人:祖母
私が最も憧れ、目標としている人は祖母です。私が落ち込んでいる時や、誤った方向へ進みそうになった時、祖母はいつも温かい言葉をかけ、正しい道へと導いてくれました。日々の生活を楽しみながら、自分らしく生きるその姿は、今も私の心の拠り所であり、追い求める目標です。
オピニオンリーダー像と社会問題への関心
オピニオンリーダーとは
私にとってオピニオンリーダーとは、確固たる自分自身の軸を持ちつつ、他者との信頼関係を大切にできる人物です。自身の考えや伝えたいメッセージを明確に言語化できると同時に、周囲の人々の意見に丁寧に耳を傾け、共感し合える姿勢が不可欠だと考えます。ガールスカウトや陸上部で部長を務めた経験から、このような人物こそが、自然と「この人についていきたい」と思わせる存在になることを実感しました。私も、そのような影響力を持つ人物を目指したいです。
関心のある世界の問題:人種差別
現在、世界中で起きている問題の中で、私が特に関心を寄せているのは「人種差別」です。2025年の今、差別はかつてのような露骨な暴言や行動だけでなく、「構造的差別」や「無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)」といった、より見えにくい形で存在し続けています。私自身も、「日本語がお上手ですね」と言われたり、「自分の国に帰れ」と言われた経験があります。一見悪意がないように聞こえる言葉でも、人を「よそ者」として捉える視線は、心に深い傷を残すことを知りました。アンコンシャス・バイアスは誰にでも存在するものであり、完全に無くすことは難しいと言われています。だからこそ、大切なのは、それに気づき、自身の偏見を見つめ直し、必要に応じて修正していく姿勢だと考えています。誰もが安心して、自分らしく生きていける社会の実現に貢献するため、「差別に気づく力」と「声をあげる勇気」を持ち続けたいです。
ミス・ユニバース・ジャパン鳥取代表に選出され、喜びを表す佐伯天風さん
ミスユニバースとしての活動と将来の夢
ミスユニバースになったら実現したいこと
もしミスユニバースに選ばれたら、自身のルーツやこれまでの経験を積極的に発信し、「違いを否定せず、互いを尊重し合える社会」を広めていきたいです。私自身、外見やバックグラウンドを理由に否定的な経験をしたことがあります。今もなお、見た目や背景によって「自分らしさ」を制限されてしまう状況がある中で、私は「あなたはあなたのままで素晴らしい」というメッセージを伝えたいのです。私の言葉や存在が、誰かの勇気や希望につながることを心から願っています。
将来の夢と今後の展望
私の将来の夢は、「自分らしく輝ける人を増やすこと」です。この夢を実現するために、立命館大学経済学部で培った知識を活かし、将来は美容業界のマーケティング分野に携わりたいと考えています。肌の色や髪質など、多様な特徴を持つ誰もが、自分に最適な商品を見つけられる社会を創り、「自分らしく美しくなること」を諦めずに済む世界を広げることに貢献したいです。
日本大会への意気込み
歴史ある素晴らしい『ミス・ユニバース・ジャパン』の舞台に立つ機会をいただけたことに、心から感謝申し上げます。私の挑戦する姿や、そこから生まれるメッセージが、少しでも誰かの希望や支えになることを願っています。鳥取県の代表として、そして私と同じように多様なバックグラウンドを持つ人々の声を届ける代弁者となるため、これからも全力で挑戦を続けていきます。皆様の温かい応援をよろしくお願いいたします。
参照元
https://news.yahoo.co.jp/articles/5210c14ba5f6355c169a40f21f9b5bed72455e99