【北京=三塚聖平】在中国日本大使館によると、金杉憲治駐中国大使は16日午後、北京の裁判所で懲役3年6月の実刑判決を言い渡されたアステラス製薬の日本人男性社員と領事面会を行った。男性は、今回の判決を受けて上訴するかどうかについては、弁護士と相談して決めるとの考えを示した。
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面会は30分間程度だった。男性は、健康状態に特段の問題はないと説明した。面会では事件の内容を話すことは認められていないという。
同大使館が男性と面会するのは今回で27回目で、金杉氏は今年3月以来6回目だった。
金杉氏は同日、記者団に対し、中国で拘束中の邦人の早期解放を求めるとともに、男性に対する支援を続ける方針を表明した。