学校給食で子どもたちが「から揚げ」すら食べれなくなる日…参政党「給食の有機食材使用義務化」は実行可能か?


【写真】給食の有機食材使用を推進する参政党の神谷宗幣代表

有機の方が安全か

 また、有機栽培をめぐっては、国も「みどりの食料システム戦略」で農地拡大を進めている。それだけに、給食での有機農産物推奨は一見、何の問題もないと思うかもしれない。

 ただ、そもそもなぜ給食を有機農産物にしたいのか。子育て世代がこれに賛同するのは、「子供に安全な野菜を食べさせたい」との思いがあるからではないだろうか。しかし、有機栽培の野菜も慣行栽培(一般的に広く行われている化学肥料や農薬を適切に使った栽培法)の野菜も、安全という点では全く変わらない。

 「そんなことはない、農薬を使えば野菜に残留し、たとえわずかな量でもその野菜を食べ続ければ、将来的に健康によくないことが起こるに違いない」と主張する人もいるだろうが、基準値以内の残留農薬が原因で健康被害が起きたという報告は聞いたことがない。農薬の残留基準値はかなり厳しく決められており、基準値ぎりぎりの野菜を毎日食べ続けても安全となる量が設定されている。



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