マツコ・デラックス、くりぃむしちゅーらが新事務所「チャッターボックス」設立の真実と永津新社長の抱負

2025年7月11日、日本の芸能界に大きな動きがありました。国民的人気を誇るタレント、マツコ・デラックス氏(52)、お笑いコンビ・くりぃむしちゅーの上田晋也氏(55)と有田哲平氏(54)、そしてフリーアナウンサーの有働由美子氏(56)が、新たに芸能事務所「株式会社チャッターボックス」を設立したことを発表しました。この新たな船出は、彼らが長年所属した前事務所からの円満退社を経てのものであり、その背景にはこれまでの経験から得た経営への猛省があると言われています。

「チャッターボックス」設立の経緯と背景

新事務所「チャッターボックス」の公式サイトでは、設立の理由について「キャリアを重ねていく中で予想もしていなかった出来事があり、今後どうしていくべきかを4人で何度も話し合いました。今までお金のこと、経営のこと、大事なことを人任せにしすぎていたと猛省しました」と述べられています。社名の「チャッターボックス」は「おしゃべりなやつら」という意味が込められており、彼らの個性と、自身の経営に主体的に関わっていく決意が示唆されています。

この独立と新事務所設立の動きは、今年1月末に週刊文春が報じた、彼らと前事務所『ナチュラルエイト』の社長O氏との間の金銭トラブルと関連がある可能性が指摘されています。長年支え合った“恩人”との決別という形での独立は、芸能界における金銭管理とタレントの権利に関する重要な問題提起とも捉えられます。

新事務所「チャッターボックス」設立を発表したマツコ・デラックス新事務所「チャッターボックス」設立を発表したマツコ・デラックス

新社長・永津圭介氏の人物像と抜擢理由

「株式会社チャッターボックス」の代表取締役には、前事務所時代からマツコ・デラックス氏らのチーフマネージャーを務めてきた永津圭介氏(40代)が抜擢されました。永津氏は『ナチュラルエイト』の創設当初からのメンバーであり、30歳前後で一般企業から芸能界へ転職した経歴を持ちます。この異色の経歴から、「一般常識も身につけている人物」として評価されています。

芸能プロ関係者によると、永津氏は朴訥なキャラクターでマツコ氏からよくいじられる存在ですが、その一方で絶大な信頼を寄せられています。本誌の電話取材に応じた永津氏は、社長就任について「(くりぃむしちゅー、マツコ・デラックス、有働由美子の)4人で話し合って会社をやろう、誰が社長になる? ってなったときに“永津がいいんじゃない”となったそうで。僕が率先して社長をやります!と言ったわけではないです」と謙虚に語っています。また、激励の言葉については「マツコとかではなく、それぞれ全員から『頑張りな』『頼んだよ』と言ってもらっています」と、共同設立者たちからの期待の大きさを明かしました。くりぃむしちゅーの上田氏と有田氏も、新事務所の取締役に名を連ねています。

前事務所との関係と今後の展望

前社長O氏との関係については、報道で「失踪」と書かれたことに対し、永津氏は「そうではなく、きちんと専門家同士で話し合っています」と明確に否定しました。これは、金銭トラブルの問題解決に向けた透明性の確保と、円満な形で関係整理を進めていることを示唆しています。

新事務所での抱負について、永津氏は「若輩の私がエラソーに言えませんが……ウチは年を重ねたタレントが多いので、みんながやりたい仕事を一つ一つ叶えていきたいと思っています。我々の新たな門出を見守ってください」と語りました。この発言からは、経験豊富なタレントたちが安心して活動を続けられる環境を整え、彼らのクリエイティブな活動を最大限にサポートしていくという、新社長の強い意志とタレントへの深い配慮が伺えます。

まとめ

マツコ・デラックス氏、くりぃむしちゅー、有働由美子氏といった日本のエンターテインメント界を牽引する面々が、自らの手で新事務所「チャッターボックス」を設立したことは、単なる独立以上の意味を持ちます。これは、タレント自身がキャリアと経営に責任を持つという、新たな芸能事務所のあり方を示す試みと言えるでしょう。永津圭介新社長のリーダーシップのもと、「おしゃべりなやつら」が今後どのような新たな挑戦を見せてくれるのか、日本のメディア、そして社会の注目が集まっています。

参考文献