睡蓮みどり、国際結婚でカタカナ姓に「日本人ファーストは気味が悪い」夫婦別姓も支持

女優の睡蓮みどり氏(37)が、自身のX(旧ツイッター)を更新し、外国籍のパートナーとの国際結婚に伴う本名の姓の変更、そしてそれがきっかけで感じた社会的な違和感について率直な意見を表明しました。特に、選択的夫婦別姓制度への賛同や、「日本人ファースト」という考え方への強い嫌悪感を示し、現代の日本社会が抱える多様性と包容性の課題に光を当てています。

国際結婚による姓の変更と複雑な思い

睡蓮氏は、国際結婚において姓を別々にすることも可能な中、自らパートナーの外国籍の姓を選び、本名がカタカナ姓になったことを公表しました。姓を変えた理由の詳細はプライベートな事柄として伏せつつも、「私はパートナーの姓を選べましたが、パートナーが日本の私の姓を選択することはできませんでした。『外国人は日本姓を名乗るな』と言われた気がしました」と、姓の選択における一方的な制約に複雑な心境を吐露しました。

睡蓮みどりがX(旧Twitter)で国際結婚によるカタカナ姓や日本人ファーストについて発言睡蓮みどりがX(旧Twitter)で国際結婚によるカタカナ姓や日本人ファーストについて発言

さらに、カタカナ姓になったことで予期せぬ「外国人扱い」をされることがあるとし、「悪気はないのでしょうが、それを差別だと微塵も感じていない感覚にはぞっとさせられます」と、無意識の差別に対する不快感を露わにしました。

「日本人ファースト」思想への明確な嫌悪感

自身の子どもが「ミックスルーツ」、すなわち日本以外にもルーツを持つことに言及した睡蓮氏は、「私には『日本人』というものがよくわからないし、日本人ファーストなどという言葉や考えは気味が悪くて仕方ありません」と述べ、参院選で保守系新興政党が多用する「日本人ファースト」という主張に強い嫌悪感を示しました。

また、「日本に暮らして税金を納めても選挙権を持たない人たちがたくさんいます。日本はすでに“日本人”以外も含む様々な人々から成り立っています」と訴え、日本社会の多様性と、そこに暮らす多様な背景を持つ人々の存在を強調しました。

選択的夫婦別姓制度への賛同とマイノリティへの配慮

睡蓮氏は、自身は姓を変えたものの「夫婦別姓制度には賛成です」と明確に表明しました。そして、「マイノリティや社会的な弱者に目を向ける人がリーダーであって欲しいと心から思います。選挙にも行くのはマジョリティの役目だと思います」と、社会のリーダーには少数派への配慮が求められること、そして多数派が社会変革のために積極的に投票行動を起こすことの重要性を訴えました。

なお、睡蓮氏は2022年に映画監督からの性被害を実名で告発し、その勇気ある行動が大きな話題となったことでも知られています。

睡蓮みどり氏の発言は、日本の国際化が進む中で顕在化する姓や国籍、そして多様なアイデンティティに関する社会的な議論を改めて深めるきっかけとなるでしょう。


参考文献: