参院選目前!参政党の支持率が倍増、無党派層の動向と最新世論調査を徹底分析

2025年7月15日に公開されたYouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、JX通信社代表の米重克洋氏をゲストに招き、毎月恒例の電話とネットを組み合わせたハイブリッド調査による最新の世論調査結果が発表されました。参議院選挙が迫る中、各政党の支持率や内閣支持率の動向は、選挙結果を占う上で非常に重要な指標となります。特に注目されるのは、特定の政党支持率の急上昇と、内閣への厳しい視線です。

JX通信社代表の米重克洋氏が2025年7月のハイブリッド世論調査結果を解説する様子JX通信社代表の米重克洋氏が2025年7月のハイブリッド世論調査結果を解説する様子

前回調査以降の主要トピックと政党支持率の動向

前回の2025年6月調査は、東京都議会議員選挙の告示時期に実施されました。その後、都議選が終了し、都民ファーストの会が第一党となる一方で、自民党は過去最低の議席数に。国民民主党や参政党が初めて議席を獲得するなど、大きな動きがありました。

2025年6月時点での各政党支持率を示す円グラフ2025年6月時点での各政党支持率を示す円グラフ

さらに、第27回参議院議員選挙が公示され、17日間の長期にわたる選挙戦が始まりました。米重氏は、選挙期間中に自民党の鶴保庸介参院議員の失言があったことに触れ、「この1週間でも様々なことが起こりうるため、目が離せない」とコメントし、今後の情勢変化に注目する必要性を強調しました。

前回調査以降の主要な政治トピックをまとめた箇条書きリスト前回調査以降の主要な政治トピックをまとめた箇条書きリスト

最新の政党支持率分析:参政党の躍進とその背景

2025年7月の最新政党支持率では、前月に支持率低下が目立った国民民主党が「一定下げ止まったように見える」と米重氏は指摘しました。一方で、最も目を引くのは参政党の支持率です。特に電話調査においては2.7ポイント上昇し、前月比で倍増という顕著な伸びを見せています。

2025年7月最新の政党支持率を示す棒グラフと参政党の支持率上昇2025年7月最新の政党支持率を示す棒グラフと参政党の支持率上昇

この急増について、米重氏は先月の都議選での躍進により参政党が勢いを増していると注目された「アナウンスメント効果」が作用していると解説しました。参議院選挙に向けて、参政党がかなりの勢いをつけている現状が浮き彫りになっています。

内閣支持率の動向と石破政権への世論

続いて、最新の内閣支持率を見てみると、支持率がわずかに減少し、不支持率がやや上昇する結果となりました。米重氏は、石破政権が打ち出した給付金などの物価高対策が国民から十分に評価されていないと指摘し、「石破政権に対する不満は非常に根強い」との見解を示しました。

2025年7月現在の石破内閣支持率と不支持率の推移を示すグラフ2025年7月現在の石破内閣支持率と不支持率の推移を示すグラフ

MCの千葉佳織氏が「内閣支持率の推移を見ると、不支持が3カ月連続で39%です」と述べると、米重氏は「不支持の数字がある意味、安定している」と強調。これは、石破内閣に対して世論が非常に厳しい目を向けている状況が続いていることを示唆していると言えるでしょう。

石破内閣の支持率と不支持率の過去3ヶ月間の推移を示す折れ線グラフ石破内閣の支持率と不支持率の過去3ヶ月間の推移を示す折れ線グラフ

まとめ

今回のJX通信社による最新のハイブリッド世論調査結果は、参議院選挙を前にした日本の政治情勢を明確に映し出しています。参政党の支持率倍増は「アナウンスメント効果」によるものと分析され、新たな政治勢力への関心の高まりを示唆しています。一方で、石破内閣への不支持は3カ月連続で安定した高水準を維持しており、国民の間に根強い不満があることが浮き彫りになりました。これらのデータは、今後の参議院選挙の行方を占う上で重要な鍵となるでしょう。

参考資料