フランス年金改革で80万人抗議デモ 全国ストも続行 

[ad_1]



政府の年金改革に対する抗議デモ。エッフェル塔も閉鎖された=5日、パリ(AP)

政府の年金改革に対する抗議デモ。エッフェル塔も閉鎖された=5日、パリ(AP)

 【パリ=三井美奈】フランスで5日、政府の年金改革に対する抗議デモが行われ、内務省によると、全国で80万人以上が参加した。マクロン大統領の2017年の就任以来、最大規模のデモとなった。国鉄や航空機のストは、6日以降も続く予定。

 5日、パリのデモには約6万5000人が集まり、「改革にノン」などと書いた垂れ幕を掲げて行進した。参加した小学校教員、フィリップ・アモルさん(55)さんは「大統領が降参するまで抗議を続ける」と息巻いた。デモ隊の一部は暴徒化し、路上のゴミ箱に次々と放火。警察が催涙弾を発射する騒ぎになった。

 国鉄は9割が運行を休止し、少なくとも9日までスト続行の構え。エールフランスは国内便の3割の運行を休止。パリは地下鉄やバスの大半が運休し、5日は交通がマヒ状態となった。

 年金改革はマクロン氏の大統領選の公約。官民、職業別に42種ある年金制度の一本化を目指す。公務員や国鉄職員への優遇措置を見直し、労働に応じてポイントで保険料を換算して給付額を決める内容で、政府は「年金格差を是正するものだ」と主張している。

 仏メディアの報道によると、マクロン大統領は5日の閣議に際し、「静かに、決意を持って」デモを見守る構えを示した。政府報道官によると、フィリップ首相が来週にも改革法案の大枠を発表する予定。政府試算では年金保険の赤字は25年までに最大で172億ユーロ(2兆円)に膨らむ見込みで、改革は急務となっている。

 今月初めの世論調査では、改革への抗議デモを6割が支持した。フランスでは昨年秋以降、政府の改革に抗議する「黄色いベスト」運動が断続的に続き、この時は全国で最大約27万人が参加した。シャンゼリゼ通りで放火や略奪が相次ぎ、年末年始の商戦に大きな打撃となった。

[ad_2]

Source link