20日に投開票された参院選と6月の都議選を受け、政治団体「再生の道」の石丸伸二代表が朝日新聞の取材に応じた。二つの選挙に擁立した候補者が全員落選したことについて「望んだものではないというのは、その通り」と話しつつ、今後の選挙でも候補者の擁立を検討する考えを示した。
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再生の道は都議選の35選挙区で42人を擁立。参院選では、国政政党化をめざして東京選挙区と比例区に計10人を擁立したが、選挙区の公認候補の得票数は15位で、比例区の得票は52万票(0.9%)にとどまった。
当選者はいなかったが、石丸氏は候補者やボランティアスタッフ、街頭演説の聴衆らを念頭に「なんとなく政治参加していた人、消極的に投票に行っていた人を、積極的にすることはできたと思う」と振り返った。
今後は2027年の統一地方選などでの擁立を検討。規模は「態勢次第」としつつ、「モチベーションは不変」と話した。
自身については、28年の都知事選への立候補を視野に入れており、今回の参院選に自らが立候補しなかった理由についても「(参院議員は)6年の任期があり、都知事選への立候補という選択肢を残すために出なかった」と語った。
ただし、結果的に参院選、都議選ともに存在感を示すことはできなかった。党の代表について「属人的な政治集団にするつもりはない。同じ場所には居続けられない」と持論を語り、党のあり方については「これから議論する」と話した。(中村英一郎)
朝日新聞社