SMILE-UP.の代表取締役・藤島ジュリー景子氏の半生を語る告白本『ラストインタビュー 藤島ジュリー景子との47時間』(新潮社)が7月18日に発売され、大きな話題を呼んでいます。本作は作家の早見和真氏が2024年6月から複数回にわたってジュリー氏にインタビューした内容をまとめたもので、旧ジャニーズ事務所創業者であるジャニー喜多川氏の加害問題や、故メリー喜多川氏との確執、SMAP解散騒動、さらには嵐をはじめとする所属タレントの素顔など、ジュリー氏にしか知り得ない内幕が明かされています。
賛否を呼ぶ告白本、評価されたタレントの「一貫性」
『ラストインタビュー』は、ジュリー氏の視点から描かれた「真実」という前提はあるものの、2022年10月の滝沢秀明元副社長(43)の退所、King & Princeの脱退騒動といった詳細な舞台裏にも触れており、その内容については「ジュリーさんも毒親の被害者だったのかも」「被害者に寄り添うどころか、誹謗中傷を誘発しかねない。自己保身のための本」など、賛否両論が巻き起こっています。しかし、この告白本をきっかけにあらためて評価を高めているタレントもいます。特に木村拓哉さん(52)と松岡昌宏さん(48)は、これまでの行動と今回の書籍内容から窺える「一貫性」が注目されているのです。
木村拓哉と松岡昌宏。藤島ジュリー景子氏の告白本発売で、その一貫した事務所への姿勢が再注目される2人のタレント。
木村拓哉、SMAP解散からSTARTO ENTERTAINMENT移行まで貫く「事務所ファースト」
木村拓哉さんの「一貫性」は、2016年のSMAP解散騒動から現在のSTARTO ENTERTAINMENTへのマネジメント体制移行に至るまで、終始「事務所ファースト」の姿勢を貫いている点にあります。SMAP解散騒動の際、一部では「木村は裏切り者」というイメージが先行した時期もありました。しかしその後、「事務所に残ったのは娘であるCocomiさん(24)とKoki,さん(22)の芸能界デビューを考えた末の判断だったのでは」という意見が増え、さらにはファンや事務所、タレント同士の「絆」を大切にするそのブレない姿勢が評価されるようになりました。ジャニー氏の加害問題が発覚した後も、木村さんは事務所を去ることはありませんでした。STARTO社が立ち上がる前の2023年10月5日には、旧ジャニーズ事務所が木村さんが新会社とエージェント契約を結ぶ方向で話を進めていると公表。同年12月発売の『週刊文春』(文藝春秋)では、STARTO社の代表取締役CEOである福田淳氏(59/2025年6月末退任)が、社長就任にあたり木村さんと最初に面談したことを明かしています。
公の場での貢献と『ラストインタビュー』での裏付け
その後も木村さんは事務所のトップタレントとして活躍を続けています。今年4月には、東京・国立競技場で開催された大人気グループ・Snow Manのデビュー5周年記念スタジアムツアーライブにサプライズゲストとして登場し、会場を大いに盛り上げました。さらに、6月10日発売の『女性自身』(光文社)では、5月下旬に行われたSTARTO社のクライアント慰労パーティにサプライズ登場し、「どんなときでもSTARTO社を支えてくれる仕事関係の方々のおかげで、自身や後輩たちが活動することができている」と感謝の言葉を伝えたことが報じられています。そして、藤島ジュリー景子氏の告白本『ラストインタビュー』でも、木村さんが一貫して「事務所を出る気はない」と語っていたという記述が確認されました。これまでさまざまな憶測が飛び交ってきた木村さんですが、この事実は彼がSMAP解散騒動の前から、事務所に骨を埋める覚悟であったことを示唆しているのではないでしょうか。
結論
藤島ジュリー景子氏の告白本『ラストインタビュー』の出版は、木村拓哉さんの長年にわたる「事務所ファースト」の姿勢と、その揺るぎない信念を改めて世に知らしめる機会となりました。SMAP解散という大きな転換期を経験し、ジャニー氏の加害問題というかつてない危機に直面してもなお、事務所と所属タレントへの献身を貫いた彼の行動は、激動の芸能界において独自の信頼と存在感を築いてきました。今後も木村拓哉さんは、STARTO ENTERTAINMENTの中核を担う存在として、その活躍が期待されます。
参考文献
- 新潮社『ラストインタビュー 藤島ジュリー景子との47時間』
- 週刊文春
- 女性自身
- ピンズバNEWS(Yahoo!ニュース配信)