「はい、代表様!」就活生に軍隊式マナーを強要…韓国・芸術系企業に非難殺到


韓国の放送局JTBCの番組「事件班長」で7月22日、「ある会社に履歴書を提出した後、信じられないような内容のメッセージを受け取った」という就職希望者の証言が紹介された。

この就職希望者は、青少年向けミュージカルやその他関連プログラムの企画・演出・脚本を担当する人材を募集していた企業に応募。しばらくして送られてきたのは、軍隊式の言葉遣いと行動規範を強要する長文の案内メッセージだった。

メッセージでは「当社はFM(基本マナー)を非常に重視し、保守的である」「この点を厳守してほしい」としながら、いわゆる「であります」体の使用、語尾に必ず「〜様)」と付けること、自分の部署と名前を明確に名乗ること、復命復唱(=指示を受けた内容を復唱すること)を必須と明記していた。

具体的には「代表に呼ばれた際は『はい、代表様。〇〇事業部マネージャー○○です。ご指示ください』と即答できるようにしなければならない」と記されていた。

さらに「正式な待機姿勢は、目を閉じ、髪を結び、背筋を伸ばし、両足を揃えた状態で立つこと。簡略姿勢は、椅子に座っている状態で目を開ける以外は正式姿勢と同様」とも説明されていた。

このメッセージの最後には「こうした規定を同意し、厳守できますか」と問う文言も添えられていた。

この企業は2年前にも、俳優の募集広告を出した際に「俳優を見下す態度で接している」と批判されていた過去がある。

今回の騒動に対し、企業側は「軽い気持ちで応募してくる求職者との間にトラブルがあった。態度を見極めるため、あえて厳しく対応しただけ。実際には本社社員の多くはこのFMルールを守っていない」と釈明した。

しかし、これに対して番組のパク・ジフン弁護士は「今どき軍隊でもそんなことはしない。文化芸術を扱う企業が“であります体”を強要するとは理解に苦しむ。単なる言い訳にすぎない」と批判した。

ネット上でも「就職氷河期でもこんな会社に行きたくない」「芸術業界でこれはパワハラだ」「人権感覚が麻痺している」など、企業に対する否定的な反応が相次いでいる。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News

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