青山議員が語る石破首相の「居眠り」と辞職要求:参院選大敗後の自民党両院懇談会詳報

参院選大敗を受け、自民党内で石破茂首相(党総裁)への退陣論が広がる中、青山繁晴参院議員は1日、自身のYouTubeチャンネルで7月28日の両院議員懇談会の状況を説明しました。青山氏は首相が途中で「寝ていた」と明言し、心身の限界を理由に辞職を求めました。

両院議員懇談会での首相「居眠り」記録

青山議員は、約4時間半に及んだ両院議員懇談会の発言を記録したメモを公開しました。メモには、午後6時50分頃、50人目発言中に首相が「寝ている」、4分後に「起きた」と記録。首相が4分間うたた寝したと振り返り、午後7時15分頃にも再び「首をうなだれて寝る」とあったことを明かしました。

自民党の青山繁晴参院議員が両院議員懇談会の状況を説明する様子自民党の青山繁晴参院議員が両院議員懇談会の状況を説明する様子

辞職要求の理由:心身の体力と国益

青山議員は、「『辞めろ』と現職議員が言う時に寝てしまうのは、心身ともに体力として無理だ」と指摘。首相の職務に高い体力が必要なことから、「国益そのものに関わる。絶対に妥協できない」と強調し、石破首相に辞職を求めました。

過半数が退陣要求、「健全な常識」への懸念

懇談会では63人が発言。青山議員含む38人が石破首相に「すぐ辞めてほしい」と退陣を要求し、8人は「辞めないでいい」、17人は進退に触れず。石破首相は発言を精査し判断する考えを示すも、青山議員は「38人が辞職要求したなら普通は辞める。政治的に健全な常識だ」と指摘。しかし、「首相は、健全な常識が通用しない恐れがある」と懸念を示した。

参院選で候補者のビラに顔写真が隠された自民党・石破首相のポスター参院選で候補者のビラに顔写真が隠された自民党・石破首相のポスター

結論

青山議員の証言は、参院選大敗後の自民党内の石破首相への強い退陣圧力を明確にしました。首相の職務に必要な体力と、党内からの多数の辞職要求にどう向き合うのか、今後の石破首相の判断が日本の政局に注目されています。

参考文献