シンガーソングライターで俳優の福山雅治氏の所属事務所アミューズは、2025年8月18日に公式サイトを更新し、同氏に関する「女性セブン」のインタビュー記事について公式声明を発表しました。この声明は、福山氏が過去にフジ・メディア・ホールディングスの第三者委員会によるヒアリングに協力した経緯と、一部で報じられた誤解を明確にすることを目的としています。特に、同氏がフジテレビ問題にどのように関わり、対応したのかについて詳細が語られており、世間の注目を集めています。
アミューズがフジテレビ問題に関する声明を発表した俳優・福山雅治の肖像
第三者委員会への協力経緯と懇親会参加の真相
アミューズの声明によると、今年3月、福山雅治氏はフジ・メディア・ホールディングスが設置した第三者委員会からヒアリングへの協力要請を受けていました。これは、過去に当時のフジテレビ専務であった大多亮氏が主催した懇親会に福山氏が参加した件に関する質問に対応するためです。アミューズは、福山氏が大多氏主催の懇親会に出席したことは事実であると認める一方で、その参加はあくまで仕事上の会食に招待されたものであり、現在フジテレビ問題として取り沙汰されているような問題行為とは無関係であるとの認識を示しています。福山氏本人の「これはきちんと回答すべきである」という強い意向もあり、第三者委員会には前向きに協力したと強調されています。
「多忙による拒否」報道の誤解を正す
声明では、特に「女性セブン」本誌記事中の一部記述が誤解を招いている点について言及し、訂正を行っています。同誌記事には「報告書によれば、当の≪有力番組出演者≫は第三者委員会のヒアリング要請を多忙を理由に拒否し」との記載がありましたが、アミューズは第三者委員会の報告書には「当委員会は、当該男性出演者にヒアリングを打診したところ、多忙のため対応できないとの回答があり、代わりに当委員会の書面での質問に対して書面での回答があった。」と明記されていると指摘しています。地方ロケによるスケジュールの都合で対面ヒアリングは難しかったものの、書面にて真摯に対応したとし、「ヒアリングを『拒否』したという事実は一切ございません」と強く否定しています。
声明発表と取材受諾の背景:誹謗中傷防止と真実の伝達
アミューズは、今年3月31日に第三者委員会の報告書が公表された際、その内容が極めて秘匿性が高かったため、懇親会参加者の詮索や特定、誹謗中傷といった個人生活を脅かす事態を避けるため、敢えて自ら名乗り出ることは控えていたと説明しています。しかし、今年8月に「女性セブン」編集部から、福山氏へのヒアリング協力依頼に関する取材依頼があったことで状況は変化しました。一連のフジテレビ問題が社会的に大きな関心を集めていること、そして福山氏本人からの申し出もあり、誤解を招くような報道を防ぐため、女性セブンのインタビュー取材を受けることを決定したとのことです。アミューズは、ネット版の記事は一部抜粋であるため、詳細なコメントは雑誌版を参照するよう呼びかけています。また、第三者委員会の報告書でも注意喚起されている通り、マスメディアを含む各方面に対し、問題関係者への詮索や特定、誹謗中傷を行わないよう改めて強く要請しています。
アミューズの今回の声明は、福山雅治氏のフジテレビ問題への関与に関する誤解を解消し、同氏の真摯な対応姿勢を明確に伝えるものです。同時に、社会的関心の高い問題における不正確な報道や、個人の尊厳を侵害する誹謗中傷行為への強い警告を発するものでもあります。
参考資料
- 株式会社アミューズ 公式サイト声明(2025年8月18日更新)
- 女性セブン(2025年8月18日発売号)