航空自衛隊は1日、茨城県沖の太平洋で8月に墜落したF2戦闘機の引き揚げ作業を開始した。水深200~300メートルの海底に沈んでいるとみられる。作業は2週間程度の見込みで、ワイヤを使ってフライトレコーダーや機体の回収を進める。
空自によると、8月14日に民間のサルベージ会社「オフショアエンジニアリング」と8億円余りで契約した。
F2は8月7日午前、飛行訓練のため所属する百里基地を離陸した。操縦していた1等空尉は管制官に「エンジンの推力が低下した」などと連絡した後の午後0時35分ごろ緊急脱出。機体は基地の約150キロ北東の洋上に墜落した。1尉は空自のヘリコプターに救助された。