[ワシントン 3日 ロイター] – トランプ米大統領は3日、関税の合法性を巡る裁判で敗訴すれば、日本や欧州連合(EU)、韓国などとこれまでに締結した貿易協定を「解消」せざるを得なくなる可能性があるという認識を示した。
首都ワシントンの連邦巡回区控訴裁判所は8月29日、トランプ大統領の関税の大半が違法との判決を下した。
トランプ大統領はポーランドのナブロツキ大統領との会談冒頭で記者団に対し、控訴裁の判断を覆すよう連邦最高裁に上告する方針を示した上で、「米国には再び信じられないほど豊かになるチャンスがあると同時に、信じられないほど貧しくなる可能性がある」と述べた。
「この訴訟に勝てなければ、我が国は非常に大きな損害を被ることになるだろう」とした上で、EUとの「1兆ドル規模」の貿易協定について言及。「これらを解消しなければならなくなるだろう」と述べた。