北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の中国訪問に妹の金与正(キム・ヨジョン)労働党副部長も同行したことが確認された。
与正氏は3日に中国・北京の人民大会堂で開かれたレセプションで外信のカメラにとらえられた。
2011年に執権してから初めて多国間外交の舞台に姿を見せた金委員長の今回の訪問には娘のジュエ氏と崔善姫(チェ・ソンヒ)外相ら高官も同行した。
与正氏は前日午後4時ごろに金委員長の専用列車が北京駅に到着した際には姿が見られず同行の有無は確認できなかった。ジュエ氏は中国側関係者が金委員長を出迎える際に通訳を除き金委員長の最も近くに立っていた。
与正氏は2018年5月に大連で開かれた朝中首脳会談の時も金委員長に同行し中国の習近平国家主席と歓談した。
一方、ロシア国営タス通信などによると、金委員長とロシアのプーチン大統領はこの日天安門広場で行われた軍事パレードを参観した後、人民大会堂に移動してレセプションに参加した。この行事は中国の抗日戦争と世界反ファシスト戦争(第2次世界大戦)勝利を賛えるために用意された。
レセプションには習主席をはじめとして中国高位指導部と各国首脳が出席し、ロシアからはラブロフ外相、チェルニシェンコ副首相らが参加した。
朝ロ首脳は公式レセプションに続き首脳会談を進めるものとみられる。タス通信は中国が貴賓に向け用意した釣魚台国賓館にロシアと北朝鮮の国旗がともに掲揚されたと伝えこのように報道した。