俳優の田村亮氏が、横内正氏が主演・演出を務める舞台「リア王2025」(東京・三越劇場)を音声障害のため降板することが発表されました。開幕を直前に控えたこの決定は、多くの関係者やファンに衝撃を与えています。急遽、代役として瀬田吉史氏がケント伯爵役を務めます。
田村亮氏、降板の経緯とコメント
9月4日に初日を迎える予定だった舞台「リア王2025」に関して、前日の3日、田村亮氏の降板が公式に発表されました。降板の理由は「音声障害」であり、この日、田村氏はコメントを通じてその胸の内を明かしました。彼は「役者は『声』が命と言われますが、その『声』をやられました」と述べ、十分な治療を続けてきたものの、初日までに完治は難しいと判断し、苦渋の決断に至ったと説明しました。
音声障害により舞台「リア王2025」を降板した俳優・田村亮氏
田村氏は、自身のファン、シェークスピア作品の愛好者、共演者、スタッフ、そして関係者に対し、多大な迷惑をかけたことを深く謝罪しました。また、急遽代役を務めることになった瀬田吉史氏については、「私と30年余り舞台を一緒に務めてまいりました俳優です。温かい目で見守って頂ければ幸いです」と、長年の信頼関係を強調し、支援を呼びかけました。
横内正氏の「リア王」への情熱と代役・瀬田氏の決意
「リア王」は、横内正氏にとってシェークスピア作品への出演・演出を含むライフワークであり、2016年の初演から数えて本作で6度目の上演となります。横内氏は今回、主演、上演台本、演出の三役を兼ね、並々ならぬ情熱を注いでいます。
急遽ケント伯爵役を担うことになった瀬田吉史氏は、囲み取材で「複雑な思いもあるのですが、やるからには一生懸命やらせていただきたい」と決意を表明しました。代稽古の過程では、横内氏からきめ細やかなアドバイスを受けたと語り、本番に向けて全力を尽くす姿勢を示しました。公演関係者によると、田村氏の体調不良は「声が出しづらい状態」であり、「命に関わる病気ではない」と説明されています。公演公式サイトでは、「急きょの代役ではございますが、出演者・スタッフ一同、心を込めて公演をお届けします。何卒、温かい支援とご理解を賜りますよう、お願い申し上げます」と、観客への理解と支援を求めています。
まとめ
俳優・田村亮氏の舞台「リア王2025」降板は、音声障害という深刻な理由によるものでした。長年の経験を持つ瀬田吉史氏が代役を務めることになり、舞台関係者は一致団結して公演の成功を目指しています。この困難な状況を乗り越え、無事に幕を開ける「リア王2025」に、温かい声援が送られることを期待します。
参考文献
- 報知新聞社 (2025年9月4日). 田村亮「音声障害」で舞台「リア王」降板…急きょ代役は30年余り共演の瀬田吉史に. Yahoo!ニュースより引用.