5日午前8時すぎ、大阪府八尾市のJRおおさか東線久宝寺駅を発車した快速電車(奈良発大阪行き、8両編成)で、突然全てのドアが開いた。車掌が操作を誤ったのが原因という。電車はそのまま1メートルほど走行。通勤時間帯で約600人が乗っていたが、けが人はいなかった。
JR西日本によると、ドアの開閉は車掌が二つのボタンで操作していた。久宝寺駅の出発前に一度はドアを閉めたが、正しい手順だったかを確認しようとし、誤ってドアを開けるボタンを押してしまったという。運転士が気付いて電車を停止させ、約5分遅れで再び運行を始めた。
この車掌は、指導役と一緒に電車に乗る2カ月の見習い期間を経て、8月に独り立ちしたばかりだった。「とっさに誤った操作をしてしまった」と話しているという。JR西は乗務員への教育を徹底し、再発防止に努めるとしている。【高良駿輔】