今年1月に芸能界を引退した元タレントの中居正広氏(53)は、元フジテレビ女性アナウンサーAさんとのトラブルを機に表舞台を去りました。半年以上にわたる“隠遁生活”を送る中、その動向は引き続き世間の注目を集めています。特にフジテレビとの係争、体調に関する懸念、そして今後の「再始動」に向けた具体的な動きについて、様々な情報が報じられています。
芸能界引退後の再始動が注目される中居正広氏
フジテレビとの係争:損害賠償問題と中居氏の反論
中居氏を巡る状況は、依然として複雑です。フジテレビが設置した第三者委員会は3月末に調査報告書を発表し、中居氏がAさんに働いた行為を「性暴力」と結論付けました。これに対し、中居氏側は5月に入ってから代理人弁護士を通じて同委員会への反論を繰り返しており、双方の主張は平行線をたどっています。
さらに8月28日、フジテレビは中居氏の一連の問題に関連して、元社長の港浩一氏(73)と元専務の大多亮氏(66)に対し50億円の損害賠償を求め提訴したことを発表しました。しかし、局の上層部からは「これだけで終わると身内だけのことで終わってしまう。中居氏も訴える検討を続けている」との声も聞かれ、中居氏自身が今後、訴訟の対象となる可能性も示唆されています。
「やつれ」報道から一転:中居氏の近況と精神状態の変化
一連の騒動が自身の環境を悪化させる中で、中居氏もまた深く苦悩していたと報じられています。4月上旬に「週刊新潮」が写真付きで報じた中居氏の「白髪びっしり」という姿は、世間に大きな衝撃を与えました。同誌によると、3月末に一級建築士の事務所を訪れた中居氏は、サングラスにキャップ姿で変装に近い様子でしたが、キャップからは伸びた髪がはみ出し、白髪が目立っていたといいます。
引退直前まで複数のレギュラー番組を抱えていた中居氏は、定期的に髪を染めていたようですが、トラブル報道後は自宅に引きこもり、「会見は絶対にしない」とまで断言していたと報じられています。しかし最近では、自宅に美容師を呼んで手入れをしてもらうなど、身だしなみを整えるようになったとのこと。騒動が長引く中、再び人目を気にするようになったのかもしれません。本誌の9月5日配信記事でも、少し前まで地元・湘南で少人数制の飲み会に参加していたことが報じられ、当時の知人からは「かなりやつれていた」との証言も得られています。
夏の間は自宅にこもりきりだった中居氏には、一時は「体調不良説」まで浮上していました。8月上旬に仕事関係者が送ったLINEは既読にすらならなかったといいます。しかし、最近になって体調が回復したようで、知人に対し2度にわたって「ひま、ひま、ひま」とLINEを送っていたと伝えられています。また、自宅では母校である平塚学園高校が出場した高校野球の観戦に夢中になっていたとも報じられています。
YouTubeでの「再始動」構想:ファンへの感謝と現実の壁
一方で、中居氏の誕生日である8月18日をもって有料ファンクラブが完全閉鎖するという出来事もありました。X(旧Twitter)では「#中居くんを守りたい」「#中居くん大好き」といったハッシュタグを通じて、今も中居氏にエールを送るファンが少なくありません。
こうしたファンの気持ちに応えようと、中居氏自身も今後の構想を練っていると報じられています。特にYouTubeなどを通じた動画配信での「復帰」を模索しているとの情報があります。動画の方向性としては、近況報告やファンへの感謝を伝えるような、シンプルで温かみのある配信を望んでいるようです。ファンに喜んでもらえるような企画も検討されており、得意分野である野球を語る企画や、トーク力を活かしたゲストとの対談など、様々なアイデアが浮上しているといいます。
しかし、その実現には課題も山積している模様です。中居氏は一人で動画制作を実行に移すことが難しいため、昔から信頼を寄せる仲間たちに配信用の台本の下書きを打診するなど、相談を進めていると伝えられています。しかし、動画制作の中心となって動いてくれるプロデューサー的な人材が見つかっていない状況です。Aさんとのトラブルを巡っては、中居氏と懇意にしていたフジの元編成部長が、中居氏に代わってAさんに見舞金を届けたり、弁護士を紹介したりしたことなども問題視されており、こうした過去の経緯が尾を引いているのか、プロデューサー候補にしていた人たちから協力を断られ続けているとのこと。なかなか決まらない状況に、中居氏は苛立ちすら感じているとも報じられています。
再び「ふっくら」した顔:覚悟の表れか
フジテレビの港氏と大多氏が提訴される前日の8月27日、中居氏は昼過ぎに都内の自宅マンションから自身がハンドルを握る車で外出する姿が目撃されています。帽子を目深にかぶり、サングラスをかけていましたが、以前よりも顔がふっくらとしていたことが印象的だったと伝えられています。
かつてのやつれ顔からの変化は、いつまでも落ち込んでばかりはいられないという中居氏の強い覚悟の表れなのかもしれません。法廷闘争や復帰への模索が続く中、中居氏の今後の動向が引き続き注目されます。
参考文献
- 「女性自身」2025年9月5日配信記事
- 「週刊新潮」2025年4月上旬号報道