【AFP=時事】ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は8日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の「帝国主義的な計画はウクライナの征服で終わるのではなく、むしろそれは始まりに過ぎない」と警告した。
メルツ氏はドイツの大使らが参加する会議で、「我々は日々、ますます激しくなるロシアのハイブリッド攻撃にさらされており、我が国のインフラも攻撃を受けている」と述べ、ロシアの「北海とバルト海での挑発行為」について触れた。
2022年にロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来、ドイツのウクライナに対する軍事支援規模は2番目に大きく、ドイツはロシアからの破壊工作の企てに対して高い警戒を続けている。
メルツ氏は8日、「我々には歴史的な任務がある」「数十年にわたって持続する新しい安全保障の枠組みを構築することだ」と訴えた。
さらに、「我々が自由主義的な世界秩序と呼んでいたものは、多くの側面から圧力を受けている」とし、「自由民主主義と独裁の軸との間で新たなシステム間の対立が勃発している」と指摘した。【翻訳編集】 AFPBB News