堀内健の「股間わし掴み」パフォーマンスに批判殺到:令和時代のコンプライアンスと芸風の変遷

ネプチューンの堀内健(通称ホリケン)が、公のイベントで見せたパフォーマンスに対し、現在、社会的な非難が相次いでいます。お笑い界で長年培ってきた彼の“芸風”が、現代社会が求めるコンプライアンスやハラスメントへの意識と衝突し、議論を呼んでいます。

イベントでの問題行為とSNSでの強い反発

この騒動は、10月26日に横浜アリーナで開催されたイベント「山田裕貴のオールナイトニッポン ドラゴンフェニックス甲子園」のエンディングで発生しました。サプライズゲストとしてネプチューンのメンバーとして登場した堀内健は、「ジャングルパニック」と叫びながら、共演者の俳優・山田裕貴の股間を掴む行為に及びました。

堀内健がイベントで俳優・山田裕貴の股間を掴むパフォーマンスに批判の声堀内健がイベントで俳優・山田裕貴の股間を掴むパフォーマンスに批判の声

この「股間わし掴み」は、堀内が過去に『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)や『しゃべくり007』(日本テレビ系)などのバラエティ番組で見せてきた“暴走”パフォーマンスを彷彿とさせるものでした。しかし、今回の行為に対しては、X(旧Twitter)上で多くのユーザーから厳しい意見が寄せられました。

「どこが面白いのか理解できない」「小学校のギャグレベルで、ハチャメチャを許す時代ではない」「令和の時代に、いまだにこのようなコンプライアンス違反に該当する笑いを取るのはさすがにアウト」「鬱陶しい、的外れで笑えない。いつまでこの芸風を続けるのか」といった声が多数を占め、堀内の行動は“セクハラ”や“コンプライアンス違反”に該当するのではないかという指摘が相次いでいます。

親しい間柄でも許されない公衆の面前での行為

芸能ジャーナリストや放送作家は、今回の騒動の背景にある人間関係と、現代社会の認識の変化について言及しています。放送作家によると、堀内健と山田裕貴は15年来の親しい付き合いがあり、今回の行為も彼らの「いつものノリ」として行われた可能性が高いとされています。山田裕貴のラジオ番組のイベントという内輪の雰囲気も多少は影響したかもしれません。

しかし、たとえ個人的な親交が深く、関係者間で許容範囲とされていたとしても、公衆の面前で行われるパフォーマンスとしては不適切であるという声が上がっています。多くの視聴者や社会全体が、こうした行為に対する厳しい目を向けており、芸能界における表現の自由と社会的責任のバランスが改めて問われる形となりました。

繰り返されるセクハラ問題と「ホリケンだから」の限界

堀内健はこれまでにも、バラエティ番組においてセクハラと指摘されかねない言動を“芸風”として披露してきた経緯があります。例えば、2008年から2010年にかけて放送された『アリケン』(テレビ東京系)では、大橋未歩アナウンサーへのセクハラ発言が問題視されたことがあります。また、2015年の『さんまのお笑い向上委員会』では、渡辺直美さんの胸を突然揉む行為があり、こちらも視聴者から反発を招きました。

過去には「ホリケンだから許される」といった風潮があったのも事実です。しかし、昨今の社会情勢において、ハラスメントに対する意識は大きく変化しており、これまで許されてきた表現も、今では深刻な問題として受け止められるようになっています。芸能界においても、コンプライアンスの徹底が求められる中、こうした行為はタレント生命を危うくする「キャンセル」に繋がりかねないという厳しい現実が突きつけられています。

堀内健の長年の芸風が、時代とともに変化する倫理観や社会規範とどう向き合っていくのか、今後の芸能界の動向とともに注目が集まります。