市毛良枝、44年ぶり主演映画で輝く!75歳で挑むアクティブな祖母役と「人生のモットー」

俳優の市毛良枝さん(75歳)が、グローバルボーイズグループJO1の豆原一成さんとダブル主演を務める映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』が、10月24日(金)に全国公開されます。本作は、市毛さんにとって実に44年ぶりの映画主演作。夢を追い続けるアクティブな祖母・安藤文子役をチャーミングに演じ、その存在感で観客を魅了します。趣味の登山やワークアウト、ダンスなど、75歳とは思えないほどポジティブな日々を送る市毛さんですが、その人生のモットーには意外な背景があるといいます。今回、ご本人へのインタビューを通じて、映画撮影の裏話から深い演技論、そして日々の生き方について詳しく伺いました。

映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』主演、市毛良枝さんの魅力的な笑顔。75歳とは思えないアクティブな姿が印象的です。映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』主演、市毛良枝さんの魅力的な笑顔。75歳とは思えないアクティブな姿が印象的です。

主演という役割:演技への変わらぬ信念と「座長」の教え

44年ぶりの映画主演という大役を務められた市毛良枝さんに、座長としての撮影現場での心境を伺いました。市毛さんは、「わたしは、主演かそうでないかで演じ方が変わることは特にないです」と語ります。若い頃、テレビドラマで長期の主演を務めていた際は多少気負いがあったものの、映画の場合は東京と地方を行き来する多忙さから、「ぼーっとして終わってしまいました(笑)」と当時を振り返ります。また、「座長はこうあらねばならぬ」という固定観念にとらわれる必要はないと教えられた経験から、今回の作品では「ただ役として、文子さんとしてその場にいよう」という自然体で臨まれたそうです。この言葉からは、市毛さんの長年の経験に裏打ちされた深い演技への洞察と、役柄に真摯に向き合う姿勢が伺えます。

夢を追い続ける文子像:夫の愛が育んだ新しい挑戦

市毛さんが演じる文子というキャラクターは、若い頃からの夢だった「学び」を謳歌する祖母です。この人物像について、市毛さんは「幸せな人だなと思いました」と表現します。夫から深く愛され続けてきたことが映画の中で徐々に明らかになり、その愛情を羨ましく感じたといいます。文子は、ある意味で夫の世界の中で生きてきた面もあるかもしれませんが、市毛さんは「でもその世界があったおかげで羽ばたけていると思うから、とても幸せな人だなと思います」と、その人生を肯定的に捉えています。年齢を重ねてから新しい挑戦に踏み出す文子の姿は、多くの人々に勇気と希望を与えることでしょう。

役柄からの「叱咤激励」:文子の強さが市毛さんに与えた活力

映画の公式サイトには、「新しい体験をする文子さんに叱咤激励されつつ」撮影を終えたという市毛さんのコメントが掲載されています。役柄から後押しされることはよくあることなのかという問いに対し、市毛さんは「撮影が暑かったものですから(笑)」と明るく答えました。昨夏の厳しい暑さの中での撮影において、「元気な文子さんだから頑張らないといけない」と自身を鼓舞したそうです。文子は、警察に怒鳴ったり、危なっかしい人物に物申したりと、非常に強気で正義感の強いキャラクター。孫が心配するのも当然ですが、「立ち向かってしまう」その姿勢は、市毛さん自身の活力にも繋がったといいます。文子のひたむきな行動力は、演じる市毛さんにもポジティブな影響を与え、作品全体に活気をもたらしています。

結びに

映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』は、市毛良枝さんの44年ぶりとなる主演作として、彼女の新たな一面と深みのある演技を堪能できる機会となるでしょう。75歳にしてなお、人生の輝きを増し、夢を追い続ける文子の姿は、現代社会におけるアクティブシニアのロールモデルとも言えます。市毛さんの演技への真摯な姿勢と、役柄から得た活力は、この作品を観るすべての人々に温かい感動と前向きなメッセージを届けるに違いありません。ぜひ劇場で、市毛良枝さんと豆原一成さんが織りなす感動の物語をご体験ください。

参考資料