明石家サンタ、今年は放送中止に 「不幸話」人気特番見送りでファン悲鳴

長年クリスマスイブの深夜の風物詩として親しまれてきた明石家さんま(70)がMCを務めるフジテレビの特別番組『明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー』(以下、明石家サンタ)が、今年は放送見送りとなることが11月25日に明らかになりました。代わりに12月24日深夜には、『さんまのお笑い向上委員会』の特番が生放送されるとのことです。この突然の発表は、多くの視聴者、特に『明石家サンタ』ファンに大きな衝撃を与えています。

長寿番組『明石家サンタ』放送見送りの背景

1990年にスタートした『明石家サンタ』は、クリスマスイブを寂しく過ごす視聴者が、さんま扮する「明石家サンタ」に電話をかけ、その年に起きた不幸話を披露し、合格すれば豪華プレゼントが当たるという独特の企画で人気を博してきました。

この放送見送りの可能性については、今年3月の時点でさんま自身が言及していました。中居正広氏(53)の女性トラブルに端を発する一連のフジテレビ問題を受け、同局からスポンサーが相次いで撤退している状況があり、さんまは3月1日放送のラジオ番組『MBSヤングタウン』(MBSラジオ)で、「俺は24日、『明石家サンタ』があるんでって言うてたんやけども、恐らく今年ないだろうと。不幸の電話、全部フジテレビの社員になるから」「なしにする予定やろとは思いますけど」と、冗談交じりに事態の深刻さを示唆していました。

クリスマスイブの特番『明石家サンタ』MCの明石家さんまクリスマスイブの特番『明石家サンタ』MCの明石家さんま

ファンからの悲鳴「八木アナに会えないクリスマスなんて」

さんまの予想通り『明石家サンタ』の放送が見送られることとなり、SNS上では多くのファンから悲しみの声が上がっています。特に、さんまとともに司会進行を務めてきた八木亜希子アナウンサー(60)の不在を嘆く声が目立ち、「明石家サンタは今年は放送がないのでとても悲しくて 八木亜希子アナウンサーに会えないクリスマスなんて最悪」「ハ?今年明石家サンタないの???八木さんなしでクリスマスを過ごせるとでも????」「今年最大の不幸話じゃないか 八木さんのファンはどうクリスマスを過ごせばいいんだ…」といった投稿がX(旧Twitter)に寄せられています。長年のコンビとして番組を盛り上げてきた八木アナの存在が、いかに視聴者に愛されていたかを物語っています。

スポンサー撤退と「不幸話」の皮肉な状況

今回の放送見送りは、主にスポンサー撤退が大きな要因とされています。もし今年『明石家サンタ』を放送するとなれば、「今年起きた不幸話」を笑い飛ばす番組であるだけに、「フジテレビがこんな番組をやっている場合ではない」といった批判の声が視聴者から上がる可能性も考慮されたのかもしれません。

もちろん、さんま自身には一切の非がなく、番組の放送見送りは「とばっちり」であると言えます。フジテレビの番組でさんまに飛び火してしまった例は他にもあり、2023年7月の『FNS27時間テレビ』内で放送された『さんまのラブメイト10』もその一つとして挙げられます。長寿番組の突然の休止は、テレビ業界が直面する厳しい現実を浮き彫りにしています。

結論

長きにわたりクリスマスの夜を彩ってきた『明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー』が、今年は放送見送りとなりました。フジテレビを取り巻くスポンサー問題が主な原因とされており、多くのファンが八木亜希子アナウンサーとの再会が叶わないクリスマスに落胆しています。番組の休止は、芸能界やテレビ業界の情勢が、いかに人気番組にも影響を及ぼすかを示すものとなりました。