「沈黙捨てよ」「まだ始まり」 香港市民、寄せ書きに思い





6カ月余りの抗議活動を振り返り、市民らが約38メートルの横断幕にそれぞれの思いをつづった=29日、香港・中環(藤本欣也撮影)

 【香港=藤本欣也】香港で29日に行われた政府への抗議集会では、主催者が用意した約38メートルの横断幕に市民らが半年余りの活動を振り返り、寄せ書きをしていた。香港で日常的に使われる広東語のほか、英語、フランス語や、ラテン語、日本語で書かれたメッセージを読むと、市民のさまざまな思いが伝わってくる。

 「今日のみんなの小さな一歩が、明日の香港の大きな一歩に!」

 「沈黙を捨てよう」

 「平安と安逸は違うぞ」

 「香港人、抵抗せよ! 諦めてはならない。民主と正義を追い求めて」

 日本語で「自由は死せず」とも。

 民主的な選挙の実現や警察の暴力を調べる独立調査委員会の設置など、香港政府に対する市民らの要求もつづられていた。

 「人民は政府を恐れてはならない。政府が人民を恐れるべきなのだ」

 「香港政府を解散させ、真の普通選挙をこの手に」

 「逮捕者を釈放せよ!」

 6千人以上を逮捕・拘束した警察への風当たりは特に強い。

 「決して忘れるな、決して許すな、香港警察を! 血には血であがなえ」

 「警察国家にNOを!」

 「私たちの子供に催涙弾を撃たないで」

 ラテン語の格言も書かれていた。「誰が見張り人を見張るのか(誰が一体、警察を取り締まるのか)」

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