三井不動産は28日、新たなホテルブランド「sequence」(シークエンス)をたち上げ、東京や京都に計3つのホテルを6月から順次、開業させると発表した。同社が従来展開するホテルと比べチェックイン、チェックアウトの時間帯を遅く設定し、夜に街へ繰り出す宿泊客などに対応する。夜間に観光などを楽しむ「ナイトタイムエコノミー」需要を取り込む。
新ブランドの第一弾となるホテル「sequence MIYASHITA PARK」(シークエンス ミヤシタパーク)は6月11日、東京・渋谷で開業する。平均の宿泊価格は1人一泊2万5千円から3万円程度という。
新ブランドでは、チェックイン時刻を午後5時以降、チェックアウト時刻を宿泊日の翌日午後2時までに設定。朝食は午前7時から正午まで利用できる。ICT(情報通信技術)を用いた顔認証システムを導入し、宿泊料金のキャッシュレス決済やチェックイン、チェックアウトを「顔パス」で手続きできる態勢を整える。
「シークエンス ミヤシタパーク」は地上18階、客室数240室、計499人が宿泊できる。客室は広さ13・7平方メートルのダブルルームから、広さ94・7平方メートルのスイートルームまで全13種類を提供する。
このほか、京都市で7月、東京・水道橋で今年秋に同シリーズのホテルを開業する予定。
ホテル事業部の小田祐部長は「気ままに過ごせる場をつくることをコンセプトとした。ゆったりとした時間を過ごしてほしい」と話している。