東証続落、感染拡大に懸念 週末控え手じまい売り





新たに新型コロナウイルスによる感染が確認された医師が勤務する「済生会有田病院」では通院患者らの対応に追われる職員らの姿が目立った=14日午前、和歌山県湯浅町(渡辺恭晃撮影)

 14日午前の東京株式市場の日経平均株価(225種)は続落した。新型コロナウイルスによる肺炎で国内初の死者が確認され、感染拡大への懸念が一段と強まった。週末を控え、目先の利益を確定するため、手じまいの売り注文が出た。

 午前10時現在は前日終値比142円40銭安の2万3685円33銭。東証株価指数(TOPIX)は9・89ポイント安の1703・19。

 新型肺炎の感染拡大で世界経済の先行きに警戒感が広がり、前日の米国株は下落。ダウ工業株30種平均の下げ幅は一時200ドルを超えた。東京市場もこうした流れを引き継ぎ、朝方から売りが先行した。

 国内外で貨物や人の動きが鈍るとの見方から海運や空運株が売られた。市場では「主要企業の大半は決算発表を終えたが、新型肺炎の影響を織り込んでおらず不透明感が強い」(国内証券)との声が多かった。



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