電機大手8社の令和元年4~12月期連結決算が14日、出そろった。米中貿易摩擦などの影響で、最終利益はソニーと日立製作所、シャープが減益、東芝の純損益は赤字だった。パソコンの売り上げが好調だったNECなど4社は増益だった。新型コロナウイルスによる肺炎拡大の影響は見通せず、先行きは不透明だ。
ソニーはゲーム分野などが円高の影響を受け、最終利益が前年同期比31・2%減の5695億円だった。日立製作所は33・3%減の551億円。南アフリカでの火力発電事業に関連した損失を計上した。シャープは米中貿易摩擦による販売減で16・9%減の524億円だった。
東芝は1456億円の赤字(前年同期は1兆216億円の黒字)。液化天然ガス(LNG)事業の売却損などが響いた。平田政善最高財務責任者(CFO)は14日の記者会見で、新型肺炎の影響に関し「予想できていない」と述べた。