ドランク鈴木“ワンポイント俳優”の極意を語る オトナの土ドラ





相方・塚地武雅(前列左)の熱演の後方で、ちょこっと出演したヤクザ役の鈴木拓(後列左、第5話から)(C)東海テレビ

 小澤征悦主演で放送中のオトナの土ドラ「パパがも一度恋をした」(土曜後11・40、東海・フジテレビ系)。最愛の妻、多恵子(本上まなみ)を亡くし、絶望したパパ・吾郎(小澤)の前におっさんの姿をして生まれ変わった多恵子(塚地武雅)…。パパが再び立ち上がるヒューマンコメディーは、SNSを中心に塚地演じる“おっさん多恵子”が「かわいい」「本上さんに見えてきた」と話題になっている。

 そんな塚地の相方、ドランクドラゴンの鈴木拓(44)が第1話から出演しているのをお気づきだろうか。不審者、銭湯の客、レスリング教室の創設者(写真のみ)…“パパ恋”ファンの間では“拓さんを探せ!”がひそかなブームになっている。

 最近では、ドラマ「ハムラアキラ~世界で最も不運な探偵~」、映画「前田建設ファンタジー営業部」などにも顔を見せ、オファーが絶えない“ワンポイント俳優”としての存在を確立しつつある。そんな鈴木が取材に応じた。

 --撮影も後半に差し掛かり、改めてドラマの感想を

 「塚っちゃん(塚地のこと)をドラマのヒロインにするなんて攻めているドラマだと思う。しかも毎週、ちょこっと僕を出してくれるのもありがたい。それもまた攻めているなあ、と。ある意味、時代に抗っているドラマなので、ぜひ見ていただきたいです」

 --かわいいと評判の塚地さんですが、相方としてのご意見は?

 「そうかなあ~!? もう25年くらいの付き合いで勝手知ったる仲だが、堂々たるおじさん。たまにキンメ鯛に見えるときも(笑)」

 --“ワンポイント俳優”の極意は?

 「はっきりしている。『絶対に邪魔をしない』。ワンポイントだからといって目立とうとすると二度と呼ばれなくなる。あと『自分のセリフを溜めない』『スッと出て、邪魔をしないようにスッと帰る』。長居は無用です」

 --気遣いの人では?

 「いやいや。僕は長いセリフを覚えられないので、3行くらいがちょうどいい。そうなると、こういう出方で生きていくしかないですから」

 --このポジションを継続されている人はあまりいらっしゃらないのでは?

 「少し前までは同じ事務所のアンジャッシュ・児嶋一哉さんも同様の出方をしていた。でも最近あの人、急に役者づいちゃって…。『おまえの演技はヘタだな』とお互いに言い合っていた仲だったのにね(笑)」

 --もしかして、すでに“ワンポイント俳優”のレジェンドですか!?

 「もうこの際、言ってもいいですか?  はい、レジェンドですね(笑)」

 --最後に視聴者へメッセージをお願いします

 「コメディーだが、家族愛もあり、心がほっこりと温まるようなドラマ。ぜひ、ここは気を抜かずに見てください。というのも、気を抜くと僕がどこに出ていたのか分からないから。見逃さずに最後まで見ていただけるとありがたいです」

 7日放送の第6話のストーリーはこんな感じだ。

 ≪多恵子(本上)の実家から中学時代の多恵子の写真と手紙が送られてきた。吾郎(小澤)は制服姿の多恵子に“瞬殺”。写っている親友のえみこ(紺野まひる)を懐かしむ“おっさん多恵子”(塚地)。その様子を見た吾郎はトカレフ(塚本高史)に頼み、えみこの行方を捜してもらう。後日、トカレフが開いた合コンで“おっさん多恵子”とえみこは再会する≫

 この回に“猫語を話す”という役で登場する鈴木。「セリフを覚える必要がなくて最高でした」と大笑いしながら楽しんでいた。

(産経デジタル)



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